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理化学研究所は13日、万能細胞「STAP細胞」の作製を報告した論文で不適切な図が使われたとする指摘に対し、著者である小保方晴子研究ユニットリーダー(30)らに論文の取り下げを勧告することを決めた。14日の会見で説明するとみられる。また、小保方氏が2011年に博士号を得るために早稲田大に提出した論文の画像がバイオ系企業のサイトの画像と酷似していたことが新たに明らかになった。
これまでSTAP論文をめぐっては、共著者の1人である若山照彦・山梨大教授が今月10日に「信用できなくなった」として他の著者に論文撤回を呼び掛けていた。理研は「現時点で論文の根幹は揺るがないと考えている」とするにとどめていたが、ここへ来て論文の取り下げを著者らに勧告することを決めた。論文を取り下げると、成果そのものが白紙に戻る。
指摘をめぐる調査の中間報告を行う14日の会見で、取り下げについても説明するとみられる。会見には小保方氏が所属する発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長ら4人が出席するが、小保方氏本人が姿を見せる予定はない。理研の広報担当者は「調査報告なので当事者は出ません」とし、今後本人が会見する可能性についても「分かりません」とした。
英科学誌ネイチャーに掲載された論文を取り下げる場合、原則的に執筆に関わった著者全員が同意する必要がある。著者には、12日に「論文に対して持ち上がっている疑問や懸念は、私たちの研究結果や結論には影響を与えないと確信している」との声明を発表したチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授も名を連ねているだけに、理研は同意を得る作業を進めることになる。
ネイチャーに掲載された2本のSTAP論文では、別の実験のものとされる画像と文中の画像が酷似していることや、画像の合成などが指摘されている。事実関係を調査している理研は「STAP細胞を作製できることには確信がある」としており、今回の取り下げは論文の出し直しのためとみられるが、仮に出し直すとしても厳密なデータを一から集めるには困難を伴いそうだ。
◆STAP細胞 理研などのチームが1月末に発表した新たな万能細胞。論文は、マウスの体細胞を弱酸性の溶液に浸して刺激を与え、培養すると作製できたとする内容。だが論文の画像や記述に不自然な点があるとの指摘が相次ぎ、2月中旬に理研や論文を掲載したネイチャーが調査を開始。また研究者から、STAP細胞の作製を再現できないとの声が高まり、理研チームは3月、詳細な作製法を公開した。
(2014年3月14日06時03分 スポーツ報知)
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