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第十九話 (OTR版)(GS Fate

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 ことの起こりは、大食い大会の冬木地方大会で二人が優勝したところから始まる。


 トップが同点で優勝というのは大会事情によるTKOによるものだった。
 なんと、準備した食材がすべて食べ尽くされしまったことで、大会が終了したというあり得ない事件が起きたためだった。
 それも男女別で行われたはずの大会で、大会全部の食材を、アッサリと。
 実際、この大会には商店会の食材関係者が参加すると思われたが、はじめの段階で参加者をみた出資者が辞退を宣言した。


「赤と金、あの二人が出ていて、採算なんかあうわけがない」と。


 とはいえ、大会側は意地があったため、想定量の倍ほど持ち込んで、大会開催に踏み切った。


 結果は惨敗。
 勿論大会側の、である。

 が、目麗しい二人が、恐ろしい勢いで食事を食べ尽くす姿は圧巻で、その地方大会の段階で注目度は高かった。
 で、関西大会が大阪で行われた際、俺とシロちゃんとねねが付き添いで行ったんだけど、なぜか俺も男子部で参加させられていた。


「なんで、ねね?」
「忠夫殿。全国大会には付き添い二人まで東京に招待なのです。家族旅行の経費節減なのです」


 まぁ、良いかということで、がつがつとやったところ、なぜか総合三位で全国大会に出場が決まってしまった。
 冬木の三連星、そういう名前で東京に行くことになった。


「そういうわけで、ポケモンセ○ターに連れてゆけなのです」
「それが目的か、ねね」
「軍師とは、世間の流れすら掴むものなのです」


 まぁ、イリヤ姉も行きたがってたしいいか。

 

 

 


 大会自体は結構鉄板だった。
 なにしろ、我が家の暴食の魔獣が三人も出ているんだから。

「タダオは食べるの汚いけど、恋とアルトって食べるのが優雅よね」
「あー、イリヤ姉、あれはほら、きれいに食べたときの方が実入りがいいから」
「・・・結構、なんというか、微妙な理由ね」

 そんな理由もある。

「ところで兄貴の隣にいる目つきの悪い人、結構な実力者だな」
「・・・伊達じゃない、なんでこっちにいるのよ・・・」
「・・・え、もしかして、兄貴の関係者なのか、遠坂」
「ええ、向こうの自称ライバルよ」


 なんでも、向こうでの悪霊払いの仲間だそうだけど・・・


「なんでこっちにいるんだ?」 
「たぶん、大師父の関係じゃないかしら?」
「・・・あー」


 そういえば、兄貴の師匠がスゴくTVゲームが好きだという話で、お土産を持って行っていたっけ。


 じゃぁ・・・


「おをををををを!! 負けねぇぞ、横島!!」
「おりゃ、衛宮じゃぁ!!」

「なんであんな明確に食べながら話せるんだ?」
「・・・まぁ、らしいんじゃない?」

 イリア姉の台詞に、遠坂がうなずくのだった。

 

 

 

 

 まぁ、そんなに裕福ではないが、東京旅行如きで家計が傾く訳じゃないけど、わが子達が楽しそうにしているので、東京家族旅行をイベントにあわせることにした。
 妻も嬉しそうだし、一緒に連れてきた忠夫の身内も楽しそうなので良いことだろう。


「はぁ、まさか伊達さんがこっちに着てるとは・・・」

 忠夫の横で驚きを表す魔鈴君。
 彼女はこの旅行で、東京都内の「おまじないグッズ」販路確定を行っており、正直、恐ろしい勢いで活躍している。
 その方向性で魔術的な問題がないかどうかについては遠坂君が監修しており、監修料という濡れてに粟な収入に小躍りしているが、あまり派手にしない方が・・・、いやこれも勉強だろう、うん。


「ああ、老師とあの宝石じいさんが組んでてな、俺は修行、老師はこっちのゲーム、てな目的が『いい』らしいぜ?」


 まぁ、あの御老人だ、なにがあってもおかしくない。
 そんな会話を、ホテルロビーでしているのだけれど、小腹が空いたという恋・アルトリアの二名を、じゃぁ賞金荒稼ぎにいこうという遠坂君とイリヤを先頭に少女組大半共に連れていった。

 あの二人の食事姿は癒されるからねぇ。


 当然のように、士郎は桜ちゃんに連れて行かれたし、ミィさんとケイ君は東京観光と言うことでついていった。
 タマモ君も行くのかと思っていたけれど、苦笑いで行かないと言うことだった。


「だって、都市部の邪気って、まずいんだもの」


 割と洒落にならない理由だったようだね。


「で、伊達さん。こっちの世界にいつまで?」


 妻の言葉に、伊達君は首をひねる。


「あー、実はいつ迎えが来るとか全くはなしてねーから、適当に世界を回って修行しようかなーと」
「待て待て、まちたまえ、あー、こっちの常識はわかってるかな?」
「ああ、あれだろ? 27祖とかいう真祖を倒して最強になるって言う、燃える話だよな?」


 おもわず、酸っぱいものを見るような、そんな視線をガン無視の伊達君。


「聞けば、横島も一体倒してるって聞いてるぜ?」


 え? なにそれ? ・・・こわい。

 思わず忠夫を見ると、口笛を吹きながら視線を逸らしていた。


「切継、忠夫君と伊達君には教育が必要ね」
「そうだね、アイリ」
「「主に拳中心で!!」」

 



 

 

 目的の観光地を堪能したみんな。
 恋やねねもついでにバーサーカー、いや愛紗と顔を合わせ楽しそうにしていたし、まぁ、いろいろと良かったと思う。
 一応、神秘の秘匿、ってやつを叩き込まれた雪之丞は、うつろな目で旅立っていったけど、強敵とか難敵とか言う奴に出会ったとたん、いろいろと突き抜けるんだろう。


「なぁ、シロちゃんや」
「なんだ、兄貴」
「雪之丞、何日で封印指定になるとおもう?」
「封印指定、確実って・・・」
「あんな、シロちゃん。降霊術で呼び出した悪魔を、自分の意志の範囲で武装利用する、そんな術を一瞬で行うってのは、魔術の範囲かいな?」
「あー、ばれたら一発かなぁ・・・」
「で、うちの親父だのその系統の代行者が、雲霞のように現れるってわかったら、あいつは進んでばらすぞ?」
「・・・一月は、もつんじゃない?」
「半月、そうおもうで」


 以降、遠坂経由ではなく、時計塔の閉鎖型情報サイトから封印指定情報を確認せざるえなくなった俺だった。



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