菅野ギアチェンジ！開幕モードで内容より勝利

入念なダッシュを繰り返す菅野

　阪神との開幕戦（２８日・東京Ｄ）で、自身初の開幕投手が決定的な巨人・菅野智之投手（２４）が１３日、無失点投球にこだわらず“シーズンモード”に突入すると宣言した。先発する１５日のソフトバンク戦（ヤフオクＤ）に向け、この日はＧ球場で練習。前回、８日のオリックス戦（京セラＤ）同様に結果を求めるのか、と報道陣に聞かれると「それはもういいと思います」ときっぱり。「『ここは１点取られてもいい場面』とか、試合の状況を見て投げたい」と言い切った。

　オープン戦の序盤２試合は結果にこだわらず、オフに磨いた直球で押す―とのテーマを掲げた。３試合目となったオリックス戦は「０点に抑えること。結果にこだわって信頼を勝ち取っていきたい」と、初めて結果を求めて５回無失点。有言実行を果たした。

　１５日は６～７イニングを投げる予定。結果を残さなくていい、と思っているわけではないが「（シーズンで）毎試合、ゼロに抑えるのは無理」との考えから、無失点だけに固執しない。リードしている序盤、大差で勝っていてピンチを迎えた場合など、１点ＯＫの状況もある。展開を見ながらチームの勝利を最優先に考える公式戦同様の気持ちで投げる。

　この日はブルペンに入って６７球。打者が立つ中、実戦を想定して直球、変化球を両サイドに投げ込んだ。「指のかかりは良かった。バラツキはありましたけど、そこは試合で修正すればいいと思います」。開幕まで残り２週間。シーズンさながらの投球で総仕上げに入る。