在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地建物の競売を巡り、東京地裁は12日、3回目の入札を実施しない方針を明らかにした。2回目で次点だった不動産投資業、マルナカホールディングス(高松市)が落札する見通しで、問題がなければ24日に売却が決まる。
昨年10月の2回目の入札では、モンゴル企業「アバール・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー」が最高額を提示したが、提出文書に不備があったことを理由に売却が不許可になっていた。
東京地裁は最高裁判例を踏まえ、3回目の入札には進まず、アバール社を除き、20日に改めて2回目の開札をやり直す。
関係者によると、他に入札したのはマルナカホールディングスだけで、書類などに問題がなければ24日付で同社への売却が正式に決まる見通しだ。
競売で落札者への売却が不許可とされた場合、入札をやり直すのが一般的。一方、最高裁は2010年に「入札手続きに誤りがあった場合は、当初の入札までの手続きを前提に改めて開札する」との判断を示している。
中央本部は東京都千代田区の一等地にあり、総連の最大の拠点。
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