イタリアン、フレンチではキザになりすぎる
デートの達人と呼ばれる人が、
「口説く時、女子大生ならフレンチ、
20代前半ならイタリアン、後半ならエスニック、
30代なら和食」と言っていました。
味覚及び価値観の変化を考慮した
非常に的を射た格言な気がします。
まあ、実際に口説く時、
料理のジャンルごときで勝敗が決まるわけがないけれど、
こういう「法則っぽさ」って、
話題の一つとして楽しいですよね。
ここでは「30代なら」と言われた和食だけれど、
和食のお店でしか出来ない口説き方ってある気がします。
知り合いの50代男性が、
すごく素敵な恋をしている話を聞きました。
彼も、相手の女の人も
お互いにもう結婚していて子供もいるから、
一線は超えないのだけれど、
異性としての「いいな」という
友達以上の気持ちを二人で共有していて、
定期的にデートをするそう。
世間的に後ろめたいことではあるのでしょうが、
本人たちのピュアっぷりが半端ないので、
「そういう相手がいる生き方もいいな」と
周りを思わせずにはいられない。
そんな二人が、お互いの気持ちを
初めて確認し合った時のやりとりが
あまりに素敵で、印象に残りました
どんな会話だったかというと、
「あなたのことを素敵だと思ってしまいました」
という男性側からのアプローチに対して
女性側は
「私のほうが、あなたを好きになってしまいました」
と答えた……という話。
「あなた」と呼び合う関係性って、
20代では到達できない領域な気がして、
そしてこの敬語の使い方が、絶妙な距離を保っていて、
まるで映画の中みたい……と胸がキュンとしました。
すごく大人で、清らかで、いいな。
こういう会話は、
和食のお店で繰り広げられていると
すごく様になる気がします。
別に同じ会話がイタリアンやフレンチで行われていても
問題ないっちゃ問題ないんだけど、
やる人によっては、キザになる気がしないでもない。
何かの本で、
「イタリアンやフレンチのコースは
情熱的なデザートで盛りあげて、
恋人たちを熱い夜に導くけれど、
和食は、最後に温かいお茶と果物を出して
まったりさせてしまう。
日本人が世界的に見て性に消極的なのは
食文化のせいでは」と書いてあったのを
読んだことがあります。
レストランと食べる物は
恋愛の大事な舞台と小道具であり、
気分やムードが大いに左右されるんですね。
席が近くてボディタッチをしやすいとか、
店内の暗さやゆったりしたソファが寝室を彷彿させるから誘いやすいとか
そういう小手先のテクニックでお店を選ぶのも否定しないけど、
「こういう会話を相手としたいから
今日はここでこれを食べよう」
みたいなお店選びをしている人って
ちょっと粋な気がします。
ところで、先日、友人女子Aが、お見合いサービスで出会った人と
初デートにこぎつけたそうですが、
連れて行ってくれたのが「ラ・ボエム」で、
店についた瞬間帰りたかったとのこと。
うん、別に悪い店じゃないけど初デートで行く場所ではないよね。
あと、M菱商事の人との合コンに喜び勇んで行った友人女子Bが
げんなりした顔で帰ってきたので理由を問うと、
「会場がモンスーンカフェだったんだよね」と。
一応、意味がわからない人のために補足すると、
それらは「飲み会をする場所」あるいは「大学生が使う店」であって、
大人がデートや合コンで使う場所ではないのです。
この感覚がわからない男性は、大いに反省して、
今後の私の連載を全てプリントアウトして
永久保存すべきかと。
お店選びから勝負は始まっていることを
男性の皆様は肝に刻んでください。
何卒よろしくお願いします。
素敵な会話が出来そうな和食のお店
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