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シリア 増え続ける市民の犠牲
3月14日 6時30分

シリア 増え続ける市民の犠牲
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シリアでは、混乱が始まってからまもなく3年になりますが、国連の仲介による内戦の和平に向けた交渉が行き詰まって再び激しい戦闘になっていて、市民の犠牲が増え続けています。

シリアでは3年前、民主化運動「アラブの春」が飛び火して反政府デモが広がり、アサド政権と反政府勢力の内戦になっています。
ことし1月から続いた国連の仲介による和平交渉は行き詰まり、シリア国内では再び激しい戦闘になっています。
政府軍は「たる爆弾」と呼ばれる爆弾を上空から市街地などに投下し、反政府勢力に対して攻勢を強めています。
このたる爆弾は、長さ1、2メートルほどの円形の容器の中に、爆弾のほか、金属の破片なども詰め込んでいて、爆発すると金属片が飛び散って多くの人を傷つけ、被害がより広い範囲に及びます。
人権団体によりますと、たる爆弾による死者はことしに入ってからだけでも1500人を超えているということで、反政府勢力側は、犠牲者の多くが市民だとしてアサド政権を非難しています。
14歳のアフマド・イドリース君は、北西部のイドリブの自宅でたる爆弾によって足に大けがをし、隣国トルコで治療を受けています。寝たきりの生活となり、歩けるようになる治療のめどは立っていません。
アフマド君は「無慈悲で非人道的な兵器が使われても、国際社会は何もしてくれません」と嘆いていました。
シリアの内戦は、先の見えない状況が続くなか、市民の犠牲だけが増え続けています。

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