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ごちそうさん完走TKO木本「転職気分」

 お笑いコンビ、TKOの木本武宏(42)が、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(月~土曜、午前8時)の収録を振り返った。連続ドラマに初挑戦で実質的な俳優デビュー作。「転職したみたい」と笑いつつ、ヒロイン役の杏(27)と夫役の東出昌大(26)の演技への取り組み、共演者への気配りを感じるなど、学ぶことが多かったという。

 コンビ結成23年。全国進出では後輩「ますだおかだ」「オセロ」「安田大サーカス」に後れを取ったTKOだが、堅実に得意のコントを磨き、誠実な人柄がにじみ出るMCで着実に歩を進めてきた。「ごちそうさん」には東出の職場の先輩役で出演した。

 「てっぱん(10年9月~11年4月放送)から朝ドラにはまって、役者をやりたいっていうのじゃなく、あの朝ドラ現場の空気、味わいたかったんです。MCや、ひな壇(芸人)とは全然違う。転職して、新しい仕事始めたみたいな気分」

 20%超の視聴率を維持し、今年、新年早々に杏と東出の交際が発覚した“ホット”な現場。2人は報道後、「お騒がせしてすみません」と頭を下げたが、そろって他の共演者とも親密な関係を築いていたという。

 「東出君も、杏ちゃんも、しゃべりやすい空気を作ってくれた。もっと怖い雰囲気かと思ったら、和やかにやってはってね。杏ちゃんなんか、結構な年下で、出ずっぱりやのに、常に気配りしてましたもん。クリスマスには、パーカをみんなにプレゼントしたり、普段から出番が終わっても楽屋にこもらず、ロビーにいて、満遍なく全員と話ししてね」

 大阪で活動を始めたTKOは、不遇の時代が長かった。03年、阪神が18年ぶりリーグ優勝を遂げた日の夜、阪神百貨店のVセールに徹夜の行列ができていた。先頭には、人なつっこい笑顔を絶やさず夜明けを待つ木本がいたが、一部で一般人として報じられた。

 「(打ち合わせで)電車賃も出えへんのに仕事行くの嫌やったけど、僕らコントさえ、やってれば絶対いけるって。それだけはやっとこって。だから、やってこれた」

 その苦労を考えると、「ごちそうさん」は夢のような職場だった。一方で戸惑いもあった。

 「コントは突っ込みながら、手は好き放題動かせますけど、演技では動かさない。勝手が分からんで、最初はセリフも意識しすぎて、声が低くなって『格好つけなくていいから』と怒られました」

 収録前には、中村玉緒、渡辺徹から助言を受けた。

 「渡辺徹さんは『セリフを頭にたたき込んで、現場に入ったら、相手の話を聞いて答えたらいい。普通の会話ってそうだろ?』と、おっしゃってくれて。そっか、相手のセリフ聞いといたらええんやって!」

 玉緒からは、役柄を聞かれ「よく寝ていき。大丈夫、大丈夫。普段通りやっとったらええわ」と言われた。久本雅美からは、放送が始まると「最高。ばっちり。うまいよ!」とメールで励まされた。

 木下隆行(42)も昨年、TBS系「半沢直樹」にも出演し、「ごちそうさん」にも1話だけ出演した。誠実、丁寧に人、仕事と向き合ってきた結果、2人は追い風に乗っている。【村上久美子】

 [2014年3月14日7時48分 紙面から]

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