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〔Jリーグ無観客試合〕清水側「落ち度ないのに」

@S[アットエス] by 静岡新聞 3月14日(金)7時30分配信

 サッカーJ1浦和のサポーターが差別的な横断幕を掲出した問題で、Jリーグは13日、浦和に対し「無観客試合」などの処分を決めた。対象は23日に埼玉スタジアムで行われる清水戦。清水側も大きな影響を被る裁定をクラブ関係者が冷静に受け止める一方で、サポーターからは「落ち度がないのに」と不満の声も上がっている。
 国際サッカー連盟(FIFA)の「反人種差別・差別に関する戦い」の決議を受けた今回のJリーグ判断。清水の竹内康人社長(54)は「Jリーグ、チェアマンの迅速な対応を評価したい。試合を楽しみにされているお客さまのことを思えば残念だが、Jリーグもそれを承知し、今回の件を重く受け止めての措置だと思う」と話した。
 清水の高木俊幸選手(22)は13日の練習後、「(浦和戦の)あの大観衆でやるのを毎年楽しみにしていたので非常に残念だが、処分については尊重しなければならない」と神妙な面持ち。
 裁定を受け、静岡市清水区のエスパルス本社にはサポーターなどから問い合わせが相次ぎ、スタッフが対応に追われた。クラブによると、浦和との敵地戦には例年約3千人の清水サポーターが訪れていたという。
 クラブ側はJリーグに対し、「せめて清水サポーターは入れられないのか」とJリーグに確認したが、「なりすましもありえ、区別できない」との回答を受けた。
 昨年8月、袋井市のエコパスタジアムでの対戦で、浦和サポーター4人が暴行容疑により逮捕される事件が起こるなど、ここ数年トラブルが続いたカード。偶然にも、Jリーグ史上最も重い無観客試合という処分を受けることになった。
 浦和戦をスタンドで観戦する予定だった静岡市清水区の清水サポーターの男性(37)は「こうした事態を想定し、数日前からスタジアムに入れなくても、近くで応援しようと話していたが…」。静岡市葵区の男性(42)は「納得できない。浦和の勝ち点剥奪(はくだつ)などの処分にしてほしかった」と話した。

静岡新聞社

最終更新:3月14日(金)9時29分

@S[アットエス] by 静岡新聞

 

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