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【サッカー】史上初 浦和に無観客試合 23日清水戦2014年3月14日 紙面から
Jリーグ・村井満チェアマンは13日、浦和−鳥栖戦(8日・埼玉)で、浦和サポーターが差別的な横断幕を掲出した問題で、浦和にけん責と、23日の清水戦(埼玉)で無観客試合を開催する処分を下した。無観客試合はJリーグ史上初。一方、浦和は掲出行為をしたサポーターが所属するグループ20人を無期限入場停止とし、15日の広島戦以降、当面は浦和サポーターの横断幕、ゲートフラッグ、旗類、装飾幕の掲出を禁止する処分を発表した。 Jリーグ史上初の厳罰を下した村井満チェアマンは怒り心頭だった。 「私が就任当初から申し上げるフェアプレーの精神に逆行したもの。今回のような事態が起こったことは看過できない」と断言した。 Jリーグは今季のリーグ規約に、差別撲滅の文言を盛り込んだばかり。2月の実行委員会で、全51クラブと差別撲滅の意識を共有していただけに裏切られた思いがある。 村井チェアマンは12日夕に、裁定委員と連絡を取り、国際サッカー連盟(FIFA)のガイドラインにのっとり、無観客試合の処分を科す意向を委員に伝え、同意を得た。さらに13日朝、浦和から最終報告を受け、午前中に浦和・淵田社長を呼び、処分を通告した。 「JAPANESE ONLY」の横断幕は、試合中に掲出が確認されたが、浦和と浦和サポーターとの間には掲出者の同意なく横断幕を外すことができないという申し合わせがあり、試合終了後まで横断幕が外されなかった。「すぐに外してほしかった」と村井チェアマンは浦和側の対応のまずさを指摘。 また、浦和は2010年5月の仙台戦でも人種差別的発言問題を起こして制裁を科されている。過去、ホーム、アウェーともに、最高額の制裁金を科されたこともあり、今回の厳罰が即決された。 村井チェアマンは「全ての良心あるサポーター、選手、関係者らを裏切る形になった」と話し、今後も重大な問題が続く場合は、さらに重い降格や会員資格剥奪の処分を下す可能性にも触れた。 PR情報
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