コンビナートには、長短様々な煙突があります。
紅白に塗られているので、とても目立っていますが、あれは何なのでしょう?
今回は煙突の一つ、「フレアースタック」の紹介です。
鹿島事業所の製造プラントでは、石油を原料にポリエチレン・ポリプロピレン・酸化エチレン・スチレンモノマー等の製品を作っています。製造の過程では、いろいろな種類のガス(水素・メタン・エチレン・プロピレン・ブタン・ブタジエン)が発生しています。
プラントを停止させるときなどには、製品タンクに製品となる前のガスが入らないように出口の弁を閉めます。プラントは急に止まらないので、どうしても製品となる前のガスができてしまうのです。
この行き先が無くなったガスをプラント内に留めておくと、温度・圧力が上昇して、機器が壊れたり、万一の災害の時の被害が大きくなることがあります。そこで、それらのガスは、「フレアースタック」で燃焼させることになります。
また、プラントをスタートするときも、すぐに製品ができないので、最初はフレアースタックで製品となる前のガスを燃焼させます。
フレアースタックとは、「安全装置」のひとつで、プラントで発生しているガスを燃やして、安全な状態で大気に放出する設備です。
地震によりプラントが自動的に停止する場合など、事業所内の「フレアースタック」から炎があがることがあります。ご心配をおかけしますが、安全確保のための措置であることをご理解ください。