菅沼遼、小林舞子
2014年3月12日03時00分
不自然な点が多々指摘されている新しい万能細胞「STAP細胞」の論文をめぐり、理化学研究所が11日、取り下げを検討すると発表したことを受け、共著者の若山照彦・山梨大教授が同日、同大で会見した。小保方晴子・理研ユニットリーダーから提供され保存していた細胞を、第三者機関で解析する準備を進めていることを明らかにした。
若山教授はマウス実験で、小保方さんから提供された細胞が万能性を持つことを確認。STAP細胞と名付けられた。しかし、論文に疑惑が出て、成果が疑問視されている。実験した細胞に、ES細胞など万能性を持つ既知の細胞が交じっていた可能性も捨てきれない。実験した細胞の「素性」を明らかにするために、手元で冷凍保存してある細胞を第三者機関に提供し解析することを決めた。
若山教授は「理研にはこれから同意を求める。事後報告になって申し訳ないが『出します』と連絡しようと思う」と話した。
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