2014年3月14日03時34分
14日午前2時7分ごろに発生し、愛媛県で震度5強、山口県や大分県などで震度5弱を観測した地震で、西日本各地の自治体は被害の有無の確認を急いでいる。また、電力会社も原発の異常を調べているが、今のところ問題は見つかっていないという。
四国電力によると、震源の伊予灘近くの四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)に異常の情報はないという。また、中国電力によると、中国電力島根原発(松江市)は1、2号機、ほぼ完成している3号機ともに異状はないという。
岡山市消防局によると、地震による影響で、岡山市内で3人がけがを負った。
北区奉還町の70代の女性は地震発生で逃げようとして頭を打った。女性は頭などを打撲し、額から出血するけがをした。軽傷の見込み。中区長岡の60代の女性は、階段から転げ落ち、背中を打撲するけが。軽傷の見込みという。
北区富原では、40代の男性が、頭の上にあった時計が落ちてけがを負った。
また、玉野市八浜町では、地震発生直後、3カ月の女の子を抱きかかえようとした母親が誤って子どもを落としてしまい、病院に搬送した。意識はあり、軽傷の見込み。
広島県内では震度5弱を観測した大竹市内で、女性(66)が地震による揺れで転倒し、左腕が骨折とみられるけがをして病院に搬送された。同じく震度5弱を観測した安芸高田市では60代の男性が階段で転んでけがをした。また、震度5弱だった呉市の消防局によると、瓦が崩れ落ちたとの通報があったといい、被害状況を調べている。
愛媛県は災害警戒本部を立ち上げて情報を集めているが、「午前2時半現在、被害の情報はない」としている。高知県も災害対策本部を立ち上げ、危機管理部職員約30人を全員招集、他の16部局の関係職員も招集して情報収集にあたった。高知県危機管理部と高知県警によると、14日午前2時半現在、県内でけが人や土砂崩れなどの被害情報は入っていないという。
震度5強を観測した愛媛県西予市では、県警西予署の当直担当者が「普段の地震より大きな揺れで驚いた。1分くらいは揺れたかと思う。最初、南海地震かと思った」と話した。周辺の停電や、署内で物が倒れたり机から物が落ちたりはしていないという。
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朝日新聞社会部
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