14日午前2時6分、瀬戸内海西部の伊予灘を震源とする地震があり、愛媛県西予市で震度5強を観測したほか、松山市や広島県呉市、山口県防府市など5県19市町村で震度5弱、西日本の広い範囲で震度4を観測した。気象庁によると、震源の深さは78キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・2と推定される。津波の心配はないという。今後1週間ほどは最大震度4程度の余震が発生する可能性があり、同庁は崖崩れなどに注意するよう呼びかけている。

 同庁によると、今回の地震は、ユーラシアプレートに下に沈み込むフィリピン海プレートの内部で岩板が割れたことで発生した。両プレートの境界付近で起きると想定される南海トラフ地震とはメカニズムが違い、駿河湾から九州東方沖へ伸びる同地震の想定震源域からも外れている。震源の深さも異なり、「今回は単発的なもので、南海トラフ地震と直接結びつくとは考えていない」(地震津波監視課)という。

 今回の震源の近くでは過去、2001年3月にM6・7の芸予地震、1979年7月にM6・0の地震が発生している。