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生きた牛の放射性物質の測定装置を開発3月13日 13時00分
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東京電力福島第一原発の事故を受けて、食品の放射性物質の検査態勢を強化している福島県は、生きたままの牛の体内の放射性物質を測定する装置を新たに開発し、13日から福島県本宮市の市場で運用を始めました。
この装置は福島県の農業総合センターなどが開発し、13日から本宮市にある県の家畜市場で運用が始まりました。
装置は、牛の後ろ足の付け根に検出機を当て、1分間測定すると、筋肉にたまりやすいとされるセシウムなどの放射性物質の濃度がパソコンの画面に表示されます。
13日は、午後から競りにかけられる80頭の牛を対象に検査が行われ、担当者は牛の放射性物質が基準を下回ったことを確認し、結果を農家に伝えていました。
原発事故のあと、福島県はすべての牛について出荷前に放射性物質の検査を行っていますが、これまで生きたままの牛を検査する場合には血液や尿を採取して調べていたため、結果が出るまでにおよそ1週間かかっていたということです。
牛の検査を終えた66歳の畜産農家の男性は「この装置で改めて出荷する牛の安全を確認できるので安心です」と話していました。
福島県農業総合センター畜産研究所の志賀茂所長は、「原発事故のあと、県内で出荷された肉牛は風評被害に遭っていますが、この装置の導入によって、肉牛の安全性をより確かなものにして、畜産農家の負担の軽減につなげていきたい」と話していました。
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