ここから本文です
[PR] 

東芝技術、韓国企業に提供=提携先元技術者の52歳男逮捕―不正競争防止法違反容疑

時事通信 3月13日(木)14時53分配信

 携帯電話などに使われるNAND型フラッシュメモリーに関する東芝の研究情報を不正に持ち出し、韓国の半導体大手「SKハイニックス」に提供したとして、警視庁捜査2課は13日、不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで、業務提携していた米国半導体メーカーの元技術者の杉田吉隆容疑者(52)=北九州市門司区=を逮捕した。同課によると、同容疑者は「全て間違いありません」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑は米国の半導体メーカー「サンディスク」日本法人の社員だった2007年4月〜08年5月、東芝のフラッシュメモリーの生産拠点だった三重県四日市市の四日市工場で、「営業秘密」に当たる絶縁膜関連のデータなどを、付与されていたIDを使いサーバーにアクセスし、USBメモリーに不正にコピー。08年7月、転職先のSK社内で他の社員が見られる状態にして開示した疑い。
 同課によると、杉田容疑者は大学を卒業後、米国や韓国の企業を含む半導体メーカー数社を経て、03年2月サンディスクに入社。技術者として半導体メモリーの故障原因などを解析していた。08年5月に退職後、同年7月にSK社に転職し、営業秘密を含む膨大なデータが入ったUSBメモリーなどを同社に渡していた。同容疑者は11年6月、SK社を退職した。
 東芝は13年7月に杉田容疑者を刑事告訴。同社は13日、「当社固有の最先端技術やノウハウは国際競争を勝ち抜くための源泉だ。今回の事件に対しては断固とした措置を講じ、責任追及と全容解明に向けて捜査当局に引き続き協力していく」とのコメントを出した。 

最終更新:3月13日(木)22時23分

時事通信

 

PR

PR

注目の情報


いつものYahoo!ニュースをiPadで。公式アプリ誕生!
PR

注目の商品・サービス

PR