内山修
2014年3月13日15時27分
東芝の提携先企業の元技術者が、研究データを韓国企業に不正に渡した疑いが浮上した背景には、最先端技術をめぐる激しい国際競争がある。技術者の引き抜きなどによる「技術流出」の問題は指摘されてきたが、事件化したことで、その過熱ぶりが浮き彫りとなった。
技術で先行し、世界市場をリードしてきた日本の電機業界。ただ最近は、安さとブランド強化で台頭した韓国などアジア勢との競争で劣勢に立たされ、技術者の人員削減も相次ぐ。
そうした技術者を韓国や中国などの企業が雇ったり、日本での給料を上回る高額な報酬で引き抜いたりする例は後を絶たない。半導体に限らず、液晶パネルや通信など多岐にわたる。
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