2014年3月13日13時14分
総合電機大手「東芝」の主力製品であるデータ記憶媒体の研究データをライバルの韓国メーカーに不正に渡した疑いが強まったとして、警視庁が東芝の業務提携先企業の元技術者の男(52)=福岡県在住=について、不正競争防止法違反(営業秘密開示)の疑いで逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は近く男を逮捕する方針だ。
男が不正に渡したとされるのは、スマートフォンなどに使われる最先端技術の「NAND型フラッシュメモリー」に関するデータ。海外メーカーへの日本の技術流出が問題化するなか、最先端技術の海外流出が刑事事件に発展するのは初めて。
捜査関係者によると、男は米半導体大手「サンディスク」の社員だった2008年ごろ、東芝のフラッシュメモリーの開発拠点がある三重県四日市市の工場で、最新の研究データを自らの記憶媒体にコピー。サン社を同年に退職した直後に、韓国の半導体大手「SKハイニックス」に転職し、データを渡した疑いがある。
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!