2014年3月12日23時09分
菅義偉官房長官は12日の記者会見で、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる1993年の河野官房長官談話について、当時の日韓両政府間で行われた可能性が指摘されている「文言調整」に焦点を当てて検証を進める考えを改めて示した。
談話作成に関わった石原信雄元官房副長官は2月の衆院予算委員会で、談話の根拠になった元慰安婦らの証言の裏付け調査をしなかったとし、談話の作成過程で韓国との間で文言の「すりあわせ」があった可能性を指摘。これを受けて菅氏が河野談話の作成過程の検証に言及していた。
菅氏は会見で「わたしが国会で質問されたのは(慰安婦問題)全体のことではなかった。河野談話について、石原さんの証言に対して質問されたので、それに対し答えたということだ」と主張。談話自体の見直しについては「河野談話を継承するという内閣の方針に変わりはない」と改めて否定した。
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