なんのためにタスク管理をするのかと尋ねられることがよくありますが、いまは「見通しを保存しておくため」というようにしています。
以前は「行動のための思考の整理」と言っていました。ほぼ同じ事を言っているのですが「行動のための思考の整理」というのはピンときにくいようなのです。
そこでもう少し日常的な問題に直結するような表現を探しました。それで「見通しを保存する」というように言い直しているわけです。
「見通しを保存する」事が大事なのは、気力をスムーズに活用するためです。気力と意欲の関係については以前エントリに書いた事があります。意欲というのは私が思うに「見通しを見失った際に用いる切り札」みたいなものです。
見通しがつかないことには気力が用いにくいのです。なんだか車で行くのがおっくうになるお店というのがあったりします。そういうところは駐車するところがなかったり、あってもとても停めにくいところだったりするものです。
でもそんなところでも「今日は行かないと!」と強く思うと行くことができます。これが意欲によって気力のセーブを外すというやり方です。でもこのやり方は切り札を用いるようなもので、濫用するべきではないのです。
代わりにタスク管理します。そうすることでたとえば「駐車スペースがなくて求められるお店で代替えする」とか「厳しいスペースに確実に止めるためのメモ」などを必要に応じて用意しておけます。
こういうものはいくつかなら覚えておけますが、よく忘れます。忘れてしまうと見通しを見失うことになり、見通しが失われると気力が滞ります。
私が思うに、特に繰り返し行う仕事や生活の見通しは、いつも全部確保されているのが理想です。まして一度見出された見通しを失うのは、はなはだ不経済です。タスクを全然管理しないということは、いろいろな部分で見通しを失いやすくなるということで、人よりよけいに意欲的に生き続けなければならなくなるというリスクを冒すことです。
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