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科学
理研、信頼性に打撃 小保方氏、博士論文で流用か STAP調査対応後手、結論先送り
2014.3.12 22:27
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理化学研究所などが発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文の信頼性が揺らいでいる。不自然な画像などが相次ぎ見つかったことに加え、筆頭著者の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーが早稲田大に提出した平成23年の博士論文で大量の流用疑惑が浮上し、理研にとっても大きなダメージとなった。
約100ページある博士論文のうち、研究背景を説明する冒頭約20ページの文章が米国立衛生研究所(NIH)のホームページ上にある幹細胞の基礎知識の解説文とほぼ同じだった。該当部分に引用の記載はなかった。
理研はSTAP論文の調査の中間報告を14日に公表するが、不正の有無についての核心部分は先送りされる見込みだ。
論文では別の実験結果を示す胎盤の画像2枚が酷似することなどが指摘されてきたが、10日になって、研究の根幹に関わる画像4枚が小保方氏の博士論文の画像に酷似することが新たに判明。理研はこれを「重大に受け止める」として、論文撤回の検討に入った。
胎盤の画像について共著者は当初「小保方氏の単純ミス」とみていた。だが、博士論文と同じ画像が掲載されていた場合、単純ミスとは考えにくくなる。
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