米国が怒りだしても馬耳東風。米中の間で二股をかける韓国はどこへ行くのか――。読者と展開を読む。
韓国から「驚いた」
普通の韓国人は「二股外交」をどう考えているのでしょうか。
鈴置:興味深いエピソードを紹介します。2013年12月にバイデン副大統領が「米国の反対側に賭けてはいけない」と朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に述べました。
それも韓国記者団の目の前で、です。要は「二股外交を止めろ」と韓国人に直接呼びかけたわけです。
それを日経ビジネスオンラインで書いたら(「北朝鮮に『四面楚歌』と嘲笑された韓国」参照)、韓国の知り合いからどっと連絡がありました。
ある人は電話をくれました。「実に参考になる記事でした」とのお褒めの言葉でした。別の人は初めて年賀状をくれて「鈴置さんの『韓国の中国傾斜』に関する一連の記事はこちらでも話題になっていますよ」と書いてきました。もちろん、日本語を読める韓国人の中で、ということでしょうけど。
『「踏み絵」迫る米国 「逆切れ」する韓国』