藤崎麻里
2014年3月12日21時37分
東京電力は12日、2015年度の採用計画を発表した。14年春に就職活動をする新卒学生ら700人と、中途採用50人の計750人を採用する。「賠償・廃炉・復興の推進や、電力を安定供給する技術・技能を確実に受け継ぐため」として、採用数を福島第一原発事故前に近い水準に戻す。
新卒学生の採用のうち、福島の雇用を増やすためとして福島県内の大学や高専、高校から70人程度(14年度47人)の採用を目指す。大卒の事務職では女性の採用を4割以上にする目標も掲げる。
東電は原発事故前は1千人規模の新卒を採用していたが、事故後は2年続けて見合わせた。今春の14年度入社から採用を再開し、384人が内定している。
東電は人材流出が深刻化しており、原発事故後に依願退職した約1500人のうち7割が20~30代だった。新卒採用を本格化させることで年齢構成のゆがみを修正したいという。(藤崎麻里)
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