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被曝量などについて、「健康にはただちに影響しないレベル」という表現を目にする機会が増えました。もちろん、これは、だから安心していいですよという意味なのですが、難しいですよね。
この言葉は曖昧です。少なくともふたつの意味に解釈できます。たとえば、どこかの放射線レベルの話だとすると
(1)仮に今すぐ避難しても、いずれ健康影響が出る可能性がある(2)仮に今のレベルがそのまま続いて、その場に滞在し続けるとしたら、健康に影響する被曝量に達する可能性がある
という解釈がありえます。本来の意図は(2)でしょうから、今後の放射線レベルに注意していればいいはずですが、(1)だと思ってしまった人は不安ですよ。それでなくても不安を感じている人は、(1)だと思ってしまうのではないでしょうか。すると、「いずれ影響が出るというのに、なんで安全だって言うんだ」と不信感を持つのが当然。
こういう細かい表現にもう少し気を配る必要があります。「政府の発表は信用ならない」と考える人は多いのですから(僕は、最初の水素爆発以降、政府発表の信頼度は劇的に上がったと考えています)
本当はデータを見て、累積被曝量を自分で計算できればいいんですが、すべての人にそれを求めるわけにはいかないでしょうね
安全から危険へと連続的に変化する途中での線引きに過ぎないわけですから。
取りあえず、一般の人が対応する必要は無いレベルであるが、行政や管理者が何らかのアクションを起こさざるを得ないレベルと私は理解しています。アクションを起こさざるを得ないレベルとは、規定上安全確認などをしなければならなくなっているという程度かと。
食品や健康に関しては安全率が非常に大きいので、常に問題になりますね。表現に気を配る必要があるとは思うけれども、じゃあどう表現すればよいかといわれると難しい。