STAP細胞についての雑感
テーマ:STAP細胞特にマスメディアの皆さん、異常に小保方さんのことをもてはやして科学的に関係のないことまで調べて祭り上げたのは誰ですか?
反省して欲しいと思います。
少なくとも科学者側の人間であれば、最初から捏造だろみたいな色眼鏡をかけた状態で判断するのはいかがなものかと思います。
論文をちゃんと読まない状態で批判している人が多すぎませんか。
TCR関連で批判している皆さん、STAP細胞とSTAP幹細胞の違いをきちんと理解していますか?、大半の実験がT細胞からではなくCD45陽性細胞から出発していることを承知のうえで批判していますか?
確かにもっと良い示し方はあったでしょう。
しかし、今のところ、論文で示されているデータは起こりうる範囲内のものだと思います。
論文の根本、つまり終末分化細胞を酸処理することでリプログラミングが起き、キメラ形成可能な細胞が取れる、を覆すような事実はないのではないでしょうか。
個人的な意見としては、今は何より再現実験ができるかどうかに注力すべきと思います。
今、嘘だと決めつけて、こういうことで日本勢が何も動かないでいる間に海外勢が一気に抜き去らないか心配しています。
再現性さえとれればメカニズムの解明も進み、STAP細胞自体の増殖や、STAP幹細胞の効率的樹立、成体、ヒトからのSTAP細胞樹立なども進む可能性があります。
ヤニッシュあたりが再現に成功したらそれはもう、あっという間ですよ。。
[追記1]
コメント欄に書きましたが、一応ここにもSTAP幹細胞におけるTCR rearrangementについての考察を補足しておきます。
1週齢のCD45陽性細胞をソートしてきたとして、その中に含まれるrearrangementが起こったT細胞はほんの一部分だけ、大半はB細胞でしょう。
そういう雑多な集団のうち、酸処理後生き残った細胞の数十%がOct3/4-GFP陽性の細胞になるわけです。
つまりこの時点でrearrangementが起こったT細胞由来のSTAP細胞はごく一部だけということが想定されます。
一方、Oct3/4陽性のSTAP細胞のサンプルにおいてTCR rearrangementが見られたことから、少なくとも一部分は確かに終末分化細胞がリプログラミングを受けてOct3/4陽性に変化したことが示唆されます。
批判の対象となっている「STAP幹細胞ではTCR rearrangementが見られなかった」という点につきましては、調べたのが8ラインということですので、上記のようにSTAP細胞そのものがT細胞由来のものがごく一部であることからすると、確率的に言ってT細胞由来のものが含まれないということは全然あり得る話だと思います。
もっと数を増やしていけばT細胞由来のものが取れる可能性もありますし、万一取れなかったとしてもT細胞由来STAP細胞からのSTAP幹細胞への変化は難しいという結論になるだけで、STAP細胞自体がT細胞由来のものが含まれるという結果を覆すものにはならないと思います。
同様に、STAP細胞由来のキメラにおいてTCR rearrangementが見られなかったとしても、インジェクションしたSTAP細胞の一部のみがキメラに寄与するであろうことを考えると、起こりえないことではないことだと思います。
厳密に言うと、終末分化細胞由来のものはキメラにならないという可能性は完全に消えるわけではないのですが、感覚的にもはや屁理屈に近い気もします。
B細胞由来のものが含まれるか調べたり、調べる数を増やせば解決するのではないでしょうか。
[追記2]
テラトーマ免染写真の件ですが、このような記事を書いた直後にそのような話が出てきて、正直かなり衝撃を受けています。。
科学的なことは批評できますが、こういう問題については何とも言えませんので結論が出るまで静観したいと思います。
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1 ■本当に京大で学位を取ったのですか?
あなたは本当に京大で学位を取ったのでしょうか。
もしそうだとしたら、同じ京大出身者として、残念です。もう少しきちんと勉強され、論理的な思考を身に
つけられた方が良いと思います。