原子力発電所の再稼働に反対する市民らが9日、「さよなら原発3・9関西行動」と題して大阪市北区の北区民センターと扇町公園で集会を催し、「原発はいらない。汚染水いらない」などと呼び掛けて市内をパレードした。集会では京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏らが講演し、「子どもたちを被ばくから守らなければならない」などと訴えた。
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原発再稼働反対を訴えて行進する市民ら=9日、大阪市北区の扇町公園 |
小出氏は「(原発の)危機は収束していない」と指摘し、放射能の汚染水が毎日増え続けている状況や、大気中に放出された放射性物質による汚染地域の分布について説明。子どもたちの被ばくを減らすためにできることとして「本当は避難。次にできることはサマーキャンプなどの疎開。雑草を触ってもいい、木に登っていいという生活をさせること。子どもたちが集中的に時を過ごす場所の汚染をどかす。放射能の汚れを取り除くことはできないので移す。学校給食の材料を厳選する」などと説いた。
また、福島原発告訴団事務局の地脇美和氏は「取り返しのつかない事故を起こしたのに、原発を再稼働し、海外に輸出するなど許せない」と強調し、福井県平和・環境・人権センターの水上賢市事務局長は「安心しておだやかに暮らせる福井をつくりたい。福井だけじゃなくて、消費県の人とさらに大きな運動をつくっていかないといけない」と呼び掛けた。
集会に参加した市民らは三つのコースに分かれ、「汚染水いらん!」などと書かれたのぼりを掲げて市内をパレードした。
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