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2014年3月10日(月)

「時忘れじの集い」10周年

東京大空襲語り伝えて

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(写真)集いでうたう海老名さんの次女の泰葉さんと、台東区内の小学生や幼稚園児ら=9日、東京都台東区

 エッセイストの海老名香葉子さんが中心となって東京・上野に建立した「慰霊碑・哀(かな)しみの東京大空襲」と「平和の母子像・時忘れじの塔」で9日、大空襲の犠牲者をしのび、平和を誓う「時忘れじの集い」が開かれ1500人が参加しました。つどいは10周年を迎えました。

 1945年3月9日深夜から10日未明に10万人以上が犠牲になった東京大空襲。海老名さんが疎開中に両親や兄弟ら家族6人を大空襲で失った経験を切々と語ると、会場からすすり泣く声が。海老名さんは「戦争ほどむごいものはありません。あと30年生きて体験を若者に伝えていきたい。世界中の人々が手をとり戦争のない世界にすることを願っています」と結びました。

 「平和の母子像」に毎年千羽鶴を送っている埼玉県の幼稚園の、なかむらふう園長が書き下ろした物語を台東区立忍岡中学校の生徒が朗読しました。

 海老名さんの次男で落語家の林家三平氏は「母は一夜にして『ふるさと』を失いました。子どもたちに『ふるさと』をつくることが使命だと思っています」と語りました。

 シルバーカーを押して娘ときた女性(80)=練馬区=も空襲で母親と妹を亡くしました。「生活が苦しく小学5年までしか学校に行けませんでした。戦争は二度とやってほしくありません」

 集いには日本共産党の市田忠義、小池晃両副委員長、吉良よし子参院議員が参加しました。終了後の懇親会で市田氏が紹介され、あいさつしました。


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