小海小学校の子どもたちの前で歌うたいらいさおさん |
南佐久郡小海町の小海小学校で11日、かつてNHKの番組「おかあさんといっしょ」で「うたのおにいさん」を務めたたいらいさおさんのコンサートがあった。昨年秋に町内の猪名(いな)湖畔に、地元の松原区がたいらさんが歌う「北風小僧の寒太郎」が流れる装置を設置した縁で実現した。
コンサートでたいらさんは、「北風小僧の寒太郎」など計17曲を披露し、児童約190人も一緒に歌った。5年の小林駿太君(11)は「生の歌を聞けて、北風小僧の寒太郎をもっと好きになった」。たいらさんは「小海町と良い交流ができた。湖畔へ行った時は、装置から流れる歌に合わせて口ずさんでほしい」と話していた。
「北風小僧の寒太郎」は、北佐久郡軽井沢町の井出隆夫さん(69)が、幼少期に猪名湖周辺で過ごした体験を基に作詞した。1977(昭和52)年から2年間、うたのおにいさんを務めたたいらさんも歌った。
地元住民らでつくる委員会が、2012年秋に湖畔に歌碑を建立。松原区は、通り掛かった人を感知して曲が流れる装置を歌碑の近くに設置し、たいらさんが歌う音源の提供を受けた。