Kaveri/Richland/Haswellの3機種比較! eX.computerで試すAMDの新APU "Kaveri" (3) 使い勝手のいいケースに加え、豊富なBTOも大きな魅力

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Kaveri/Richland/Haswellの3機種比較! eX.computerで試すAMDの新APU "Kaveri"

3 使い勝手のいいケースに加え、豊富なBTOも大きな魅力

日高彰  [2014/01/29]
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コンパクトながら拡張性十分、広々とした内部

エアロストリームのミニタワーケースは、MicroATXサイズのマザーボードに対応したTSUKUMOオリジナル設計のケースで、高さ37cm、奥行き40cmとタワー型マシンとしてはコンパクトなサイズが特徴だ。今回は3台のマシンを実際に取っ替え引っ替えしながらテストを行ったわけだが、マシンを持ち運んでセッティングするのも比較的楽で、取り回しのいい筐体だと感じられた。

サイドパネルは手回しネジで留められており、ドライバーなしで開けられる

奥行き40cmのコンパクトなケースだが、内部は広々としている

コンパクトながら内部には広々としており、購入後にユーザーが自分でパーツを追加していく余裕が十分に確保されている。特にフロント部分では、ディスクドライブを取り付けるベイの数が最小限に削減されており、大型のグラフィックスカードを取り付ける際も、パーツ同士がぶつかることのないように設計されている。最小限とはいっても、5インチベイ×2(空き1)、3.5インチベイ×2(空き1)に加え、3.5インチHDDを取り付け可能なシャドウベイスペースが2つ用意されているので、実用上十分な拡張性だ。

3.5インチベイの下と底面にそれぞれ1個ずつ、3.5インチHDDを取り付けられるシャドウベイが確保されている

フロントおよびリアにそれぞれ1つずつ、120mmの大口径ファンが取り付けられており、フロントの吸気ファンから取り込まれた冷気はそのままCPU等を冷却し、リアの排気ファンまで直線的に流れる。吸気ファンはフィルター付きでホコリの侵入を防いでおり、フィルターはケースの前面から着脱可能になっているので清掃も簡単に行える。また、それぞれのファンは羽根の表面にゴルフボール状のくぼみが設けられているが、これによって空気抵抗が軽減され、風切り音を小さく抑えているという。

前面下部のパネルは簡単に取り外すことができる。フィルター枠もネジなしのはめ込み式なので手軽に開けてクリーニング可能

ファンは吸気・排気とも120mmの大口径。ディンプル加工されたフィンが騒音を小さく抑える

Kaveri搭載モデル「RM5A-B61/E」の場合、背面にはHDMI、DVI-D、アナログRGBの3系統のディスプレイ出力が用意されているほか、USB 3.0×2ポート、USB 2.0×4ポートを搭載。また前面にもUSB 2.0×2ポートと、ヘッドフォン出力、マイク入力を備えている。

前面中央のカバーを開けるとUSB 2.0×2ポートとヘッドフォン出力、マイク入力が現れる

背面の端子群

もちろんカスタマイズ性の高さが売りのBTO PCのため、オプションは豊富に用意されている。今回はAPU内蔵グラフィックス機能のみで使用したが、さらに負荷の高いゲームをプレイするユーザーは、RadeonまたはGeForce GTXシリーズのグラフィックスカードを追加できる。また、ストレージも最大2TBまでのHDDのほか、SSDとしてCrucial M500、Plextor M5S、東芝 HG5dが選択可能となっている。メモリは標準構成では今回試用したのと同じ8GB×1枚だが、4GB×2枚や8GB×2枚の構成も可能。いずれも、パワーユーザーから支持されるサンマックス・テクノロジーズ製メモリモジュールを採用しており、メモリに起因するエラーが発生する可能性を可能な限り低く抑えている。

そのほか、ブルーレイディスクドライブや3.5インチベイ用メモリーカードリーダーなどの追加も可能なほか、将来グラフィックスカードやドライブの追加を考えているユーザーには、80PLUS BRONZE認証取得の電源ユニット「CWT GPK650S」(定格650W、最大700W)なども用意されている。

高性能な内蔵GPUがゲーマー以外にもメリットをもたらす

Kaveri搭載マシンのテストを通じてわかったのは、CPUとGPUの連携によってよりコストパフォーマンスの高いPCが実現できるということだ。特に、消費電力の増大に直結するCPUの動作周波数を、あまり上げずに高い性能を得ようと考えた場合、グラフィックス描画以外でもGPUのパワーを積極的に活用していくことが必須であり、この考え方はコンピューター技術のトレンドになりつつある。

従来、ゲームユーザー以外はあまりGPUの性能には関心がなかったかもしれないが、GPUによる処理の高速化が今後より普及してくると、例えばOffice文書の編集がメインのビジネスユーザーなどにも、高性能なGPUはメリットとなり得る。AMDの説明によると、オープンソースのオフィスソフト「LibreOffice」の表計算処理で、GPUアクセラレーションを有効にすると、無効の場合に比べ、7倍以上の性能が得られることが確認できたという。今回のテストですでに一部のゲームでは、Kaveri搭載の本機がより高価格なマシンよりも高い性能を発揮するシーンが見られたが、今後はそれがゲーム以外にも拡大していくことが期待されるわけだ。

もちろん、パワーユーザーやAMDファンにもこのマシンはオススメだ。汎用的なパーツで構成されているので、自作PCのノウハウを活かしてカスタマイズを加えることもできるし、オーバークロックも楽しめる(くれぐれもマシンを壊さないようにしていただきたいが)。リーズナブルな価格で、高い満足度と楽しさを味わえる一台ということができるだろう。

(マイナビニュース広告企画)






ノートPCモデル● eX.computer note / G-GEAR ゲーミングノート

タワー型モデル● Aero Stream

ゲーミングモデル● G-GEAR / G-GEAR ゲーム推奨認定マシン

省スペースモデル● Aero Slim / AeroMini

用途別モデル● ビデオ編集モデル / 地デジモデル / Quadro搭載モデル / Shade推奨モデル

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