「犬のお巡りさん」引退　そっくり人形に活動引き継ぎ

最後の広報活動に臨む岐阜県警の広報犬「ソレイユ巡査」 Photo By 共同

　岐阜県警の広報犬として親しまれた小型犬パグの「ソレイユ巡査」が１２日、最後の広報活動に臨んだ。１年半の任期を終えて引退し、そっくりな手作り人形「ソレイユ巡査長」に活動を引き継ぐ。

　ソレイユ巡査は、県警広報県民課の田村英樹警部補（４０）の愛犬で、潤んだまん丸い目が愛らしい５歳の雌パグ。予算をかけずに県警をＰＲしようと田村さんが発案し、２０１２年１０月に広報犬に任命された。

　１２日は、県警本部の見学に訪れた幼稚園児を“案内”。なでられても、いやな顔は見せなかった。お別れ会では、園児らがソレイユ巡査に花輪をかけ、声をそろえて「お疲れさまでした」とねぎらいの言葉を掛けた。

　任期中は、課員手作りの制帽、制服姿で交通安全や防犯イベントに２０回以上登場してきた。「犬のお巡りさん」として人気者になり、活動を紹介する県警ホームページのアクセス数は約１１万３０００件に上った。

　田村さんは「疲れた様子を見せることもあったが、人と触れ合うのが好きなので、いつも喜んで働いてくれた」と話している。