今季から米ツアーを主戦場にしている男子プロゴルファー、松山英樹(22)=レクサス=が11日、成田空港に一時帰国した。この日は日本で拠点にしている仙台市などを襲った東日本大震災から3年目。「3月11日に帰ってきて不思議な感じがする。この日を忘れてはいけない」と、震災への思いを新たにした。
被災地のことは常に心に留めている。昨年10月には震災復興支援として、1バーディーにつき1万円、1イーグルにつき2万円の「松山英樹基金」を設立し、昨年は90万円を「あしなが育英会」に寄付した。また、昨年9月のプレジデンツカップ出場で得た15万ドル(約1500万円)を、義援金として寄付する。
「(被災者の力になっているかどうかは)自分で判断することでなく、被災された方が判断すること。僕はただ頑張るだけです」。日本では練習や痛めている左手首の検査を行い、今月末には今季メジャー初戦のマスターズに向け再渡米する。 (櫛谷和夫)
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