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【芸能・社会】

届け!歌の力 被災地に勇気を AKB

2014年3月12日 紙面から

 AKB48とその姉妹グループが11日、復興を支援する「『誰かのために』プロジェクト」の一環として、3つのグループに分かれて被災地となった東北3県でコンサートを開催した。また、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の各劇場でも復興支援のチャリティー特別公演を行った。午後6時すぎには、東京・秋葉原のAKB48劇場から、他の7元中継を結び、総監督の高橋みなみ(22)に各地の代表者が盛況ぶりを報告。そして復興支援ソング「掌が語ること」を同時に合唱した。

 AKBグループは、握手会会場や各劇場に募金箱を常設。月に1度のペースで被災地訪問も続け、2011年5月から今年2月まで合計34回、ミニライブや握手会などを行ってきた。

 震災当日の復興支援ライブは2年連続。今年は岩手県宮古市のグリーンピア三陸みやこ、宮城県石巻市の石巻市総合体育館、福島県南相馬市のテクノアカデミー浜の3カ所に主要メンバーが足を運んだ。また、AKBの58人、SKE48の63人、NMB48の57人、HKTの42人が各劇場で特別公演を開催した。

 メンバーはこの日の朝、それぞれの会場に向けて出発。震災発生時刻の午後2時46分には、移動中の車を止めて全員が黙とうした。石巻では、門脇町にある「がんばろう石巻」の看板前で、大島優子(25)らメンバー16人が献花した。

 マニキュアやネイルアートは落とし、ピアスなどの装飾品も外してステージに。3会場とも「ヘビーローテーション」からスタート。「会いたかった」「フライングケット」など元気いっぱいの楽曲が続き、最後は「恋するフォーチュンクッキー」で締めくくった。

 今年1月11日にも宮城県岩沼市を訪問した高橋は「おばあちゃんが『訪問活動を続けてくれてるのはAKB48さんだけなんですよ』って言ってくださいました。続けていくことの難しさと、続けることの大切さを実感しました」と振り返った。

 また「3年たつと風化しがちですが、私たちが少しでもこの日を思って(ステージに)立つことで、この日を忘れてはいけないと思う日になればいいと思います」と神妙な面持ちでアピール。AKBは引き続き支援活動を継続し、東北に元気の花を咲かせる。

 仙台市出身の岩田華怜(15)は「やっぱり自分の原点がここ東北であることを忘れずにいたい。ふるさとの人たちはいつでもあたたかく迎え入れてくれる。そういうホームがあるというのが私にとっての支えだなと本当に思います」とし、東北魂を胸に飛躍を誓った。

☆メンバーの一言

 ▼大島優子(25) (岩田)華怜と初めて被災地に来て、自分の故郷がなくなってしまうことの恐ろしさを同じAKB48メンバーが体感したということ、そして、隣で泣いている彼女の姿を見て、その悲しさに胸が痛みました。とにかく楽しんでもらうこと、心を弾ませてときめいてもらえることが私たちができる一番のことなんだとあらためて実感しました。

 私自身、AKB48を卒業した後も、何らかの形で自分なりに被災地の皆さんを応援する活動を続けていきたい。

 ▼指原莉乃(21) 南相馬市には2011年のクリスマスに支援活動でうかがいました。被災地から遠く離れていると、復興が進んでいるんじゃないかと錯覚することがあるんですが、今日の福島県の海沿いの状況を実際に見ると、まだまだ私たちにできることはたくさんあると、あらためて思いました。

 ▼松井珠理奈(17) 私は震災前にSKE48のミュージックビデオ撮影で宮城県にお邪魔したことがありました。その後は復興支援活動という形でSKE48のメンバーも参加させていただいています。実はまだ、被災地訪問に参加できていないメンバーも多くいますので、その仲間ともぜひ被災地支援活動を行えればと思います。

 

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