自宅にはブラウン管テレビが数台ゴロゴロしている。中でも29インチの大型ブラウン管テレビの処分にはかなりの費用がかかりそうで、ちょっと調べてみても5千円程度は覚悟しないといけない。
そこで、不燃ごみとして処理することにした。家電製品は指定の不燃ごみの袋に入れれば、市の回収車が定期的に持って行ってくれる。不燃ごみとはガラス片やプラスティック片といった危険物も含まれるので、大型ブラウン管テレビもバラバラにして小分けするればよいのである。
粉砕処理するするために、まず外枠を取り外してみたが、ホコリの山が出てくる有様で、これではいつ火災になってもおかしくない状態であった。ビックリ仰天である。
29インチにもなると、かなりの重量があり、その大半の重さはブラウン管であるため、このブラウン管を粉砕することが一番の課題になる。非常に強固にできており、金槌で叩いて割れるようなものではない。それよりも中が真空なので恐くて叩き割ることなどできない。
何とかブラウン管を安全に割る方法はないだろうか?・・・
そこで、ブラウン管の根本の細くなった筒部分を横から金槌で軽く叩いてみると、シューと音がして、ブラウン管の中に空気が入るのが確認できた。こうなればあとは金槌で粉砕するだけである。穴が空けば簡単に割ることができる。
ブラウン管、プラスティックの枠、電子部品の粉砕が終われば、あとは指定の不燃ごみの袋に入れるだけだ。ただ、ガラス片は非常に危険なので、強固な小型ダンボール(パソコンの周辺機器の箱を利用)に入れるなどした。
最終的には指定の不燃ごみの袋を6つ使うことになったが、これで次回の不燃ごみの回収日に持って行って貰える。作業には4時間程度かかった。
このような作業は大変危険なので、軍手は必ず必要である。また、できたらゴーグルをしたほうが安全だろう。私はブラウン管を粉砕する際に、目を瞑って顔を横に逸らすことで対応したが、それでも一瞬ヒヤッとすることも。
まだ、ブラウン管テレビはゴロゴロしているが、大型のものがなくなったので気は楽になった。