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【プロ野球】

阪神9戦目でやっと勝った 連敗は7でストップ

2014年3月12日 紙面から

阪神−DeNA 8回裏1死、ソロ本塁打を放ち笑顔で生還する阪神・関本=甲子園で(棚橋慶太撮影)

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◇阪神3−2DeNA

 阪神がオープン戦初勝利。メッセンジャーは4イニング無失点と先発枠へ順調な調整。関本が代打で勝ち越し本塁打と存在感を示した。DeNAは先発要員の尚成が4イニング無失点で上々の仕上がり。先発候補の加賀美は4イニング3失点と低調だった。

 9戦目にして、やっと勝った。12球団で唯一、オープン戦での白星がなかった阪神が11日のDeNA戦で3−2で勝ち、連敗を7でストップ。会心の内容ではなくても、何とか1点差で逃げ切った。

 いくらオープン戦とはいえ、日々チーム状態を問われるチームにまたも終盤、緊張を強いられた。「風邪で頭はガンガン。体にも力が入らなかった」と言いながら、先発のメッセンジャーが4イニングを無失点。2番手の藤原も続いて迎えた5回には、相手のミスもあって1死満塁から上本の犠飛で先行した。

 3番手の歳内も7回を切り抜け、勝利が見えかけた8回だ。4番手の金田が2死一、二塁で梶谷に適時打を浴び同点とされる。10日の巨人戦では3点差をつけながら、8回に新人の山本が、同じ新人の小林に満塁弾を浴び、まさかの逆転負け。悪夢の再現がよぎった直後だった。ベテランの代打・関本が加賀美の初球をたたき、左中間に勝ち越し本塁打を放ち、流れを呼び戻した。

 「途中から出るのは難しいところもあるけど、きょうはうまくいった。だいぶ(バットの)先でセンターフライだと思って走っていたよ。まあ、ホームランの感触とかは聞かないで」。キャンプは2軍の高知・安芸で過ごした。若手の育成にスポットライトが当てられる中、いぶし銀の存在感を示した。

 オープン戦は残り8試合。折り返し地点でやっと勝った和田監督は、関本について「取って置きだからね。ここ一番で出てくる選手だから」と、頼もしさを口にした。ただし、この日も1番に据えた鳥谷、西岡、福留の3人で内野安打1本と主力のバットは湿ったまま。「この時期に勝ったからってどうこうはないけど、主力がもっと上げていかないと。走塁でも甘い部分もあったし」と、手放しで喜べず、表情にはまだまだ硬さが残っていた。 (中山隆志)

 

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