中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

3・11から3年 星野監督「勝つしかない」

2014年3月12日 紙面から

東日本大震災から3年、練習前に黙とうする楽天・星野監督(右奥)ら=岡山県倉敷市で

写真

 悪夢から3年。練習開始前の午前9時55分から1分間、グラウンド上で輪をつくり、スコアボードの上の国旗、球団旗などに向かって祈った。あらためて心境を問われた星野監督は、10秒ほど考え込んで口を開いた。

 「今が、ものすごく平和に感じる」

 震源から遠く離れた明石で知った事実。「その時はよくわかってなかった。2、3日して、大変なことになってると感じた」と振り返った。

 被災をしていない身分で、被災地のことを語ってよいのかという葛藤があった。それは、今でもある。「当人じゃないから、軽々しくは言えない。本当のところはわからない」。ならば、野球人として何をするべきか。

 「われわれは勝つしかない。(つらい気持ちの)根本は変えられないけど、瞬間、瞬間で忘れさせる。気をそらすことができれば」

 昨年は球団初のリーグ優勝、日本一を果たした。だが日本一を決めた際、指揮官は東北の人々への貢献度について「まだまだすずめの涙」と語った。当時選手会長だった嶋はこの日、「連覇をすること」とあらためて気を引き締めた。今年も勇姿を見せる。それが、小さな勇気になることを信じて。 (橋本雄一)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ