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【グラニュース】


田鍋&本多、走れ!走れ!!

2014年3月12日 紙面から

練習でクロスを上げる田鍋(奥)=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスのMF田鍋陵太(20)と本多勇喜(23)の両サイドバックが11日、試合中に脚をつらないようにするための特別メニューを課された。8日の大宮戦で2人とも試合終盤に脚をつったことを受け、午後の練習では紅白戦に入らず、2人だけでランニングのメニューを消化。特に大宮戦の最後に九死に一生を得た田鍋は、90分間走りきれる選手への脱皮に意気込んだ。

 盛り上がる若手同士の紅白戦を横目に、田鍋と本多はひたすら歯を食いしばって走り続けた。ピッチの縦のライン上に折り返しの目印となるコーンを3つ置き、最短100メートルから最長200メートルの3本の中距離ダッシュを制限時間内に終える。これを4セット。つる原因となる血中の乳酸をたまりづらくする科学的トレーニングで、ブローロコーチがつきっきりとなる特別メニューだ。

 練習後、ゲッソリとした顔で現れた2人。田鍋は「罰とかじゃなく、つったからです。つらないような筋肉をつくっていくための練習」と説明し、本多も「『これからもっときつくするから』って言ってました…」と苦笑いで効果を期待した。

 大宮戦では、タンカで退場した本多だけでなく、実は田鍋も脚がつっていた。本多で交代枠を使い切ったため、終盤は脚を引きずりながらプレー。そして後半ロスタイム。相手のクロスから同点ゴールを決められたかに見えたが、微妙なオフサイドの判定で取り消され、西野グランパス初勝利が舞い込んだ。

 しかし翌日、試合メンバーで映像を見返すと、田鍋の体がオフサイドにならない位置にわずかに残っていたようにも見え、「奇跡の勝ち点3だな」とはやし立てられた。田鍋は「ラインを上げきれなかった。つっていたのもあって、余裕がなかった」と反省しきりだ。

 それでも相手2人をスピードでかわすダイナミックな攻撃参加も見せるなど持ち味も発揮し始め、「やり方は覚えてきたので楽しい。勝ったのは自信になる」と成長を実感した。これに90分間走りきれるスタミナを手にすれば、鬼に金棒。地獄のメニューに耐え、最強のサイドバックへと生まれ変わる。 (宮崎厚志)

 

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