コンテンツが増え続ける世の中で英語を学ぶこと

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1 comment | 2 points | by WazanovaNews 約8時間前 edited


Jshiike 約8時間前 edited | ▲upvoteする | link

英語をマスターする最短方法は英語で生活するということにあまり異論はないと思います。大人をまねることで幼児が成長していくように、英語で生活せざるをえない状況に身を置く以上の体で覚える的自然な強制力はないからかと。

それが何らかの事情でできない人はどうするか。自分も「英語で仕事できるようになりたいけど、留学するカネもないな。」とドメスティックな環境で長い間苦闘しました。どうにか英語を使う機会のある仕事についた時、海外のクライアントとのミーティングに同席して、ほとんど内容わからなかったのですが、そのクライアントの日本法人の方(日本人)に、「あなたの英語は何を言ってるのかわからない。」と全員の前でコメントされたことが、唯一よく聞き取れた英語で、まあ当然そのままこの世から消えてしまいたい気持ちになったのをよく覚えてます。

英語は学ぶ努力と能力の伸びが正比例しないところがつらいところかと。努力してマイナスにならなくてもプラスになるのがなかなか実感できない。けど我慢して続けていると、自転車に乗れるようになったように、一段階アップしたなと感じられる瞬間は確かにある。それを勝ち取るために、短距離ダッシュ繰り返してマラソン走る的なつらい道ではあります。ですので、強い意志がないと難しいと思うのですが、例えば、1日の中で最大限英語に触れる時間を増やす、つまり、職場を出たら消化する文字、映像、音声は英語だけにするくらいの気合いはほしいところです。

しかし、大きな障壁が二つあります。人間は一定量以上のストレスに耐えられないことと、一日の時間は限られているという事実。

はじめて米国に出張したとき、NY郊外のホテルに缶詰になって3日間の会議に出席しました。東京で仕事をしていて英語を使うのは1日の中で限られた時間。しかし、この出張では、丸1日英語だけを聞いて、話して、見てというのを人生はじめて経験しました。時差ぼけも多少あったのでしょうが、夕方を過ぎると脳がオーバーヒートして、文字も音も何も消化できなくなって、ホテルの部屋で倒れました。

また、英語も良質なものに触れるとよいだろうという単純な論理でEconomist誌を定期購読しました。当時は世の中のことはよくわかってなかったのでEconomist誌で議論されてる内容を心底興味を持ってたとは言いがたく、夜中の12時に読みはじめると、15分後には字面だけ読みはじめてまったく頭に入らず、1時を過ぎると睡眠学習モードに自動で切替るという毎日。

興味のあるものを、理解できていることを確認しながら、集中力が続く最大時間だけやるということにしなくてはいけないなと学びました。

英語に限らず世の中のコンテンツは増え続けています。仕事に関係する、もしくは興味あるコンテンツを1日の一定時間内で消化しなくてはいけません。何を読むかも大事ですが、何を読まないかをうまくマネッジしないと、「読んでるからきっとためになってるはずだ。」という幻想に飲み込まれ、人生を浪費していきます。英語のコンテンツに限って言うと、たくさん読んだほうがもちろんよいですが、ほとんどの方は読むスピードが日本語よりも遅いと思うので、選択が大切になります。でないと、ほぼ毎日英語の記事はタイトルだけ舐めて終わりになりがち。

ワザノバで取り上げているブログの原文、YouTubeビデオなどは是非時間を見つけてトライしてみてください。なるべく複数の人が面白いと言ってるものを取り上げてるので、興味がある分野であれば時間を無駄にする確率は低いかと。それと、コメントで概要がわかっていれば、ビデオをチェックしたときの気持ちの余裕が違いますので、もっと詳細を理解できたり、使えそうな英語の言い回しが頭に入ってくると思います。次に英語でメールを書くとき、会話をするときなどに実際に試してみると、その語彙が身に付くことで、ポジティブな学習サイクルがまわりはじめます。自分も日本のメディア経由で内容をしっている英語のニュースを集中して聞いたときは、気持ちに余裕があって学習効果が確かにありました。

気持ちに余裕ができるのは大事で、海外から電話がかかってきてもあわてないとか、わからないときは素直にわからないと聞き返せるとか、英語を知っていても場慣れしてないので使いこなせないという大きな壁を越えることにつながります。

これからは大量起業時代になります。同じようなアイデアはさらに溢れるようになるでしょうから、一緒に仕事をするメンバ、顧客、パートナー、投資家を惹き付けることができるコミュニケーション力が成功の鍵となる、つまり今よりももっと重要になると思います。また、リモートで仕事をする人が過半になるようなことはなくても、非同期コミュニケーションで同じ場所にいない人と仕事をする機会は、移動時間をかけるよりも効率的なので、必然的に増える。つまり、変化のスピードはまだ不透明でも、不可逆的なトレンドになります。

となると、競争力の高いビジネスをつくり生き残るための現場では、世界の共通言語的位置づけである英語のコミュニケーション力は、もっとレベルの高いものが求められるようになるのではないでしょうか。Face-to-faceで会う機会がなくても、快く議論して反対派を説得することができる。テクノロジーの方針に単純に従うのではなく、魅力を理解して応援する立場になってもらう。断るべきところはしっかり断るが、しこりを残さない。いずれも、コマンドに対して定型のリプライをするようなコミュニケーション力ではできません。

コンテンツが増え続ける世の中で、読むべきものの絞りこみと、消化する英語コンテンツ量のバランスをとるのは大変ですが、少しづつ比率を増やして、英語コンテンツを過半にしても効率をおとさず、ストレスを感じなくなれば、ゴールに一歩近づいてきます。


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