現実的に旅行に出かけるのはむずかしくても、頭の中で、旅に出たり冒険したり・・・。そんなとき、想像を掻き立てるツールとして大いに役立つのが「本」。
そんな本との出会いの場として活用されているのが、書店、そして「図書館」です。身近な存在でありながら、図書館はどこか非日常の雰囲気も漂う場所。日本国内には、貯蔵書物や外観など、さまざまな意味で個性的な図書館が存在しています。
ラインナップに特徴あり!
旅行好きの方におすすめしたいのが「旅の図書館」(東京都・中央区)。公益財団法人日本交通公社が運営しているもので、国内・海外のガイドブックをはじめ、幅広い「旅」にまつまる本が約32,000冊揃います。
©InterFM
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現地情報を知る上で活用的な「新聞」や「パンフレット」も毎日更新されているという徹底ぶり。さらには、主要エアラインの機内誌や時刻表まで!
©InterFM
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ファンにはたまらない、マンガ専門の図書館「京都国際マンガミュージアム」(京都市・中京区)。入場料800円で、館内に展示されているマンガ約5万冊を好きなだけ読むことができます。
©京都観光研究所
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1970年代の古いプレミア物のマンガから、人気マンガの海外版まで。これだけあると、どれから読むかずいぶん悩みますね・・・。
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さらに童心に返るなら絵本専門の図書館もあります。「軽井沢絵本の森美術館」(長野県・軽井沢町)の敷地内にある「絵本図書館」。日本人作家の絵本はもちろん、欧米の原書絵本や翻訳絵本まで約1800冊が並びます。
©軽井沢絵本の森美術館
15,000㎡の森に展示館2つ、図書館、ショップが建てられており、緑豊かなロケーションで思い思いの時間を過ごすことができます。
©軽井沢絵本の森美術館
©軽井沢絵本の森美術館
「周辺環境」に特徴あり!
大分県にある「林の中の小さな図書館」(竹田市・直入町)は何と宿泊することができます。木造校舎風の建物には登山家兼旅行作家である野口冬人氏が寄贈した「山岳図書」を中心に13,000冊を展示。
© tripadvisor
実はココ、長期滞在用施設「B・B・C長湯」の一画にあり、「長湯温泉」という湯治文化が残る温泉地内。館内に湯船はありませんが、徒歩5分の位置に「B・B・C長湯」の宿泊者であれば、無料で入浴できる旅館や100円で入浴できる公共施設があります。
© B・B・C長湯
© B・B・C長湯
佇まいそのものに特徴あり!
福岡県の「北九州市国際友好記念図書館」(北九州市・門司区)は、外観からは図書館だとは気付かないほど豪華です。こちらは北九州市と中国の大連市との友好都市15周年を記念して建築されたもの。
©門司港レトロ案内
2、3階が図書館になっており、中国やアジアに関する書籍や、中国語のマンガ、絵本など、約18,000冊が揃います。周囲は「レトロ地区」と呼ばれ、港町に異国情緒溢れる建物が並び、美しい景観を楽しむことができます。
©門司港レトロ案内
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どこか遠くへお出かけするのもいいですが、時間が経つのを忘れるほど夢中になって本を読む休日も、また楽しいもの。コンセプトもジャンルも十人十色の図書館。ここならではの「本との出会い」がきっとあるはずです。 (平井 みか)