2014年3月11日火曜日

小保方晴子の博士論文の疑惑まとめ






問題1 (博士論文):

小保方晴子氏の博士論文:
"Background"のPdfファイル(表紙、目次含む) "Background"文章のほとんどが NIHの下記サイト(Stem Cell Basics)からの剽窃(盗用)です。


difff《デュフフ》による比較:
青くハイライトされていない部分が剽窃箇所。




問題2 (博士論文):

小保方晴子氏の博士論文の第2,3,4,5章の各章にはReferencesの項目があり多数の論文を引用していますが、各章の本文自体にはReference番号が一つもなく、どの文章がどの論文を引用しているのか全く不明なのです。また、これらのReferencesは、全てが他の論文からの剽窃(盗用)であり、博士論文の本文とは一つ一つ対応していないと考えられます。

PDFファイル(博士論文の第2,3,4,5章の各章のReferences)
↓ 
(第3章のReferencesは、コピペ操作によりページ範囲が文字化けし、盗用元と同じくABC順になってしまっている)



剽窃(盗用)元の論文

「2章」 
1 ~ 23 は 
http://dx.doi.org/doi:10.1089/ten.tea.2010.0385  (学位論文の構成要素)
っぽい? (要検証) 
24 ~ は 

3章」 

4章」 
1 ~ 49 は 
50 ~ 52 は 
http://dx.doi.org/doi:10.1089/ten.tea.2010.0385  (学位論文の構成要素)の31から33

5章」 



問題3 (博士論文):
小保方晴子氏の博士論文の研究業績に、実際には存在しない国際特許が記載されていた疑惑が、上がっています(下記参照)。

小保方晴子氏の博士論文概要の学位申請研究業績書の欄に、”国際特許 Haruko Obokata, Charles A. Vacanti. Sub Population of Retained Embryonic Like Cells”の記載があるが、HARUKO OBOKATAで特許を検索しても、2013年公開のSTAP特許の1件だけ。
特許は出願して1年半で公開されるので、特許出願がなされていないか、 出願したが、公開される前に取り下げたかのどちらかだが、 同じ技術内容が、論文として公開されているので、取り下げる意味はない。詐欺商品の「特許出願中」のようなものかもしれない。通常、国際特許(PCT)は費用がかかるので、 まずは、アメリカに国内出願をして、それから大事だと思ったら、 追加修正を確認した上で、本命のPCTを出願する。 STAPの特許出願はその手順に従っている。 博士論文においては、最初から国際特許と書いているのと、出願番号も書いていない時点で十分怪しい。

国際特許の検索 
英語 
日本語 


問題4 (博士論文):
小保方晴子氏の博士論文審査報告書に、審査員として記載されていたPhDを持っていないVacanti教授の肩書きが誤ってMD, PhDとなっていたことが問題となっていましたが、2014年2月19日に密かに訂正されたようです。しかしながら、訂正に関する告知がないことが、さらに批判を招いています。 旧 博士論文審査報告書
新(訂正後) 博士論文審査報告書 (写し




問題5(博士論文):
小保方晴子氏の博士論文のFig.8Fig.16の電気泳動画像に、上下反転などの不適切な改竄が認められ、さらに、不適切な流用が多岐にわたることから、不注意ミスではなく故意による捏造が疑われています。



↓ Fig.8(博士論文)



↓ Fig.16(博士論文)



なお、この博士論文のFig.8Fig.16は、それぞれ、下記のTissue Eng Part A誌の論文(疑惑論文3)のFig.2とFig.3として、使用されています。

このTissue Eng Part Aの論文は、小保方晴子氏の博士論文概要の学位申請研究業績書にも記載されています。


疑惑論文3: Tissue Eng Part A 
(小保方晴子氏の学位取得申請において重要であった論文)
論文タイトル:  "The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers"
著者: Haruko Obokata (小保方晴子, Koji Kojima (小島宏司), Karen Westerman, Masayuki Yamato (大和雅之), Teruo Okano (岡野光夫), Satoshi Tsuneda (常田聡), Charles A Vacant (チャールズ・バカンティ, Tissue Eng Part A, 17 (2011)

Tissue Eng論文(学位業績)は、類似画像の多さからみて、うっかりミスによる貼り間違えなどという弁明は厳しいでしょう。これほどの多数の類似画像は、データ流用の故意性もしくは著者らのデータ管理の杜撰さ、研究内容の信頼性の低さを示唆しています。
東大医の小室氏(元千葉大医)らのように生データを紛失したとして真相をうやむやにし、プロトコルまで変えて再実験し、大量訂正するという逃れ方もできますが、いずにしろ、データ管理が不十分であると、誰も信用しなくなるでしょう。

なお、小保方晴子氏の学位取得に重要であった"Tissue Eng Part A"の論文のデータ流用疑惑については、この研究に科学研究費が使用されているようなので、文部科学省(日本学術振興会)や早稲田大学へ、制度に度づいて、調査を要求することができます

 → 
(再生医療本格化の為の上皮細胞を中心とした新規組織工学技術の開発 Research Project Number:08J05089)

類似画像4: 
Tissue Eng Part Aの論文において、Fig.2のFgf5のバンド画像と、Fig.3のNat1のバンド画像が類似しており、データの流用が疑われます。


類似画像5: 
Tissue Eng Part Aの論文において、Fig.3のKlf4のバンド画像を上下反転させると、Fig.3のCriptoのバンドがに類似します。また、これらの画像の左から1列目と2列目のバンド画像は、Fig.4のNat1のバンドとも類似しています。上下反転という操作や、3つの実験画像にわたる類似性から、故意によるデータの流用が疑われています。



















類似画像6: Fig.2のKlf4の左から1,2列目のバンド画像が、Fig.3のSox2の左から3,4列目のバンド画像と類似しており、データの流用が疑われています。











問題6(博士論文):

小保方晴子氏が第一著者のTissue Eng Part A誌論文のFig.1のFは、小保方晴子氏の博士論文のFig.6のFの画像と、互いに上下反転の関係にあります。不適切なデータ改ざんが疑われます。

↓ Tissue Eng Part A誌論文のFig.1




↓ 博士論文のFig.6





問題7(博士論文):
小保方晴子氏の博士論文のFig14下段の骨髄sphere由来テラトーマ免疫染色画像が、小保方晴子氏のNature Article論文のFig.2e下段のSTAP細胞由来テラトーマ免疫染色画像に流用されています。


問題8(博士論文):

小保方晴子氏の博士論文のFig.11中央の骨髄sphere由来Mesoderm免疫染色画像が、小保方晴子氏のNature Article論文Fig.2d中央下段のSTAP細胞由来Mesoderm免疫染色画像に流用されています。







追記(2014年02月18日):2014年02月18日の朝日新聞報道によると、早大広報室は「仮に問題の画像が取り消されたとしても、博士論文の趣旨に影響しないと考えている」と発表したとあります。このような「データ流用はあったが論文の結論には影響しない」という趣旨のコメントを、研究不正を調査する立場にある研究機関(早稲田大学)が、調査着手前から、発表したのは異常です。これは調査機関自体が問題や不正を隠蔽する方向に動いていることを示唆しています。早稲田大は、生データを検証したり本人への聞取り調査もせずに、なぜ論文の趣旨に影響しないといえるのでしょうか?少なくとも4つの実験画像に亘ってデータ流用が認められる以上、意図的に行われた可能性や杜撰なデータ管理が推測され、論文の結論やその他データの信頼性も低いのです。







この論文については、下記アドレスのPubPeerサイトで議論してください。
https://pubpeer.com/publications/20883115

5 件のコメント:

  1. 追記へのコメント
    要するに、早稲田の理系の博士論文審査のいいかげんさを認めたくないということじゃあないの? ほんとにハイレベルの研究機関であれば、「すぐ調査する」という広報のコメントを出してすぐ結論がでるんだけども、早稲田って専門知識をもってる教員がいないんでしょう、そのままだんまり。つまり、理研とかネイチャーがどうするか、横を見て、顔色をうかがっているわけですね。国家予算の無駄。廃校にすべきではないか。

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  2. 細かいですが、博論の 1.5 説の最初の2段落も、青色テキストの部分の再利用ですね。

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  3. Backgroundがにてるのはそんなに大した問題じゃないだろ

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    1. 20ページにも渡ってコピペしてるのに、大した問題じゃないって…。
      宿題レベルですらアウト。仮に引用元を記載していたとしてもアウトでしょ。

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  4. Backgroundだろうがなんだろうが人の論文を引用するときには必ず文献として示すことが必要。それが無い時点で大問題。

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