dビデオと少しのDIY精神があれば、お金をかけずに「モバイルプライベートシアター」が手に入る

小口 覚
2014.03.11 22:00

dビデオ


レンタル中や返却の手間もないうえに定額制でコンテンツ見放題、さらにスマホやタブレット、パソコンなどのさまざまなデバイスで楽しめる──これまでさほどドラマや映画に興味のなかった人でも、入るとハマってしまうのが、ネットの動画配信サービスです。

そこで今回は、観たいコンテンツにあわせて最適なデバイスを使い分け、さらにそのデバイスを最大限に楽しむ工夫によって、お金をかけずに「モバイルプライベートシアター」とでも呼ぶべき視聴環境を手に入れる方法を試してみました。


月額500円(税抜)で約8万5000コンテンツが見放題


動画配信サービスの中でも、月額500円(税抜)という破格の値段で楽しめるのがドコモの「dビデオ powered by BeeTV(以下dビデオ)」です。国内外のドラマ、映画など約1万8000タイトル、約8万5000コンテンツが見放題。具体的なタイトルはサイトをご確認いただくとして、安いからといってコンテンツが"しょぼい"わけではありません。最新映画や名作ドラマなど、ほかの動画配信サービスにないコンテンツも多く、ほかのサービスの加入者であっても、その穴を埋めるためにdビデオに入る価値があると言えそうです。


マルチデバイス対応、初回は7日間無料


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スマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンといったマルチデバイスで楽しめるのも、dビデオの特徴です(ドコモの端末であればiPhone 5s/5cにも対応)。デバイスは、最大5台まで登録可能なので、スマートフォンにタブレット、自宅のパソコン、オフィスのパソコンというぐあいに登録しておけば、途中まで視聴したコンテンツを別のデバイスで続きを再生できるわけです。

会員登録すると7日間、無料で作品を試聴することができるようになっているということで、未体験の方にとっても敷居が低めになっております。


スマホで音楽を大音量で聴くためのDIY


dビデオには、最新ヒット曲から、リラックス用のBGMまで音楽コンテンツが充実しています。もちろん定額で聴き放題ですので、気になっているけどCDを買う決心がつかないなぁ、というアーティストの楽曲もどんどん試聴できます。最近は、スマートフォン用のヘッドフォンアンプが人気ですが、ここではあえて原始的な方法で音質向上、いや正確には、音量アップして音楽コンテンツを楽しむ方法をご紹介しましょう。

まずは、メガホンの原理で、厚紙やクリアファイルを筒状に巻いて、スマートフォンのスピーカー部に装着する方法です。いわゆるパッシブスピーカーという仕組みで、筒の向いている方向で音がよく聞こえるようになります。


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▲とってもお手軽&安価


ただ、この方法の弱点は、場所を取ること、見た目が不格好なことです...。

そこで次に試したのは、ライフハッカーの過去記事でも紹介したスマートフォンを紙コップに入れる方法です。もともとスピーカー的な形をしている紙コップだけに、効果は絶大。音量がアップし音質も向上したかのように聞こえます。しかも、上方向に音が出るので、同じ場所にいなくてもちゃんと聞こえます。


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▲侮ることなかれ。音量も音質もアップするのだ


弱点は、映像がほとんど見えなくなること。そこでオススメなのが、透明のプラスチックカップ。これなら映像も楽しめますし、横に寝かせれば、映像をフルサイズで見ることも可能ですよ。


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▲スケスケです。


タブレットにはヘッドフォン+イコライザーアプリが効果大


一方、ドラマ作品のような映像コンテンツは、スマートフォンより画面が大きいタブレットで楽しみたいものです。タブレットのサイズだとさすがに紙コップに丸ごと入らなかったため、とりあえずイヤホンをスピーカー化する方法にトライ。


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▲なんとなくわかっていましたが、ややシュールな画...


う~む、悪くはないのですが、長時間はさすがに厳しいかも...。別の方法を探ってみましょう。


タブレットで長尺の映像コンテンツを視聴するなら、内蔵のスピーカーよりヘッドフォン(もしくはイヤフォン)が断然おすすめです。没入感が全然違いますからね。

コンテンツへの没入感や臨場感を左右するのも、やはり音質です。そこで、イコライザーアプリを使って、より臨場感を高めてみましょう。


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今回使用したのは、『Equalizer』。「クラシック」や「ジャズ」「ロック」など、音楽ジャンルに合わせたプリセットが用意されていますが、手動でもカスタマイズが可能です。お持ちのヘッドフォンの特性に応じた調整をすると良いと思われます。とくに、ミュージカル系のコンテンツは、音を変えると楽しさが全然違いますよ。


リビングルームを映画館に変える「作りたてポップコーン」


映画作品は迫力重視でいきたいもの。dビデオの映像は、ケーブルで繋げば大型テレビに映し出して鑑賞することも可能です。タブレットとMHL変換ケーブルを持参して、大型テレビと大きめソファーのある友人宅に押しかけてみることにしました。

自宅シアターに映画館の臨場感を加えるアイテムは、「あったかいポップコーン」でしょう。コンビニなどで売られる袋入りポップコーンではなく、できたてで匂い立つポップコーンです。ライフハッカーの過去記事で紹介したレンジでチンする簡単な方法で手作りしてみました。


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▲周囲を気にせずムシャムシャ食べられるのもモバイルプライベートシアターの良いところ!


輸入食材屋さんなどで調達したポップコーン豆を厚手の紙袋に1/2カップほど入れ、封をしてレンジで3分ほどチンします(しっかり封をしないとレンジ内が大変なことになりますよ)。


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大型テレビ画面で味わう映画作品は、さすがの迫力。ポップコーンは食べて無くなったら、またレンジで作るの繰り返し。dビデオのコンテンツと同じく、エンドレスでシアター気分が味わえるというわけです。



移動中のスマホで、ベッドに寝転んでタブレットで、そしてリビングの大型テレビで。dビデオと少しのDIY精神があれば、お金をかけなくても「モバイルプライベートシアター」が手に入りますよ。


dビデオ powered by BeeTV

(小口覚)

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