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最終更新:2014年3月11日(火) 21時3分

小保方さん、論文問題「これからどうするか考えている」

小保方さん、論文問題「これからどうするか考えている」

 STAP細胞の研究論文について、共同執筆者である大学教授が撤回を呼びかけている問題です。渦中の教授が、小保方晴子さんから「これからどうするか真剣に考えている」というメールを受け取ったことを明らかにしました。

 「一番大事なところに間違いがあると本当は何だったのか、自分でも分からなくなるわけなんです」(山梨大学・若山照彦教授〔論文の共著者〕)

 ついに、共同研究者までも「不信感」を示しました。今年1月、新たな万能細胞=STAP細胞をつくることに成功したと発表し、大きな反響を呼んだ小保方晴子さんらの研究グループ。その1人が「論文に疑問点が多い」などとして、論文の共著者に取り下げを呼びかけたのです。

 「信じたいんです。僕はあったらいいなと思ってる。これだけ信じられなくなるほど、いろいろなデータの間違いが見つかってくると、信じ続けることが難しい状況なんです」(山梨大学・若山照彦教授)

 「もしかしたら、夢の若返りも目指していけるのではないかと考えています」(小保方晴子さん〔今年1月〕)

 「生物学の常識を覆す」と大きな反響を呼んだ今回の発表。しかし、その後、「データに不自然な点がある」「再現実験でST#A#P:YK&$r$D$/$l$J$$!W$J$I$N;XE&$,Aj
 若山教授によりますと、今回の論文でSTAP細胞があらゆる細胞に変化する可能性を示すとする画像が、3年前に小保方さんが博士論文で使用した画像と極めて良く似ているということで、「根幹に関わる大事な部分で、信用性を疑わせる」としています。

 小保方さんが所属する理化学研究所は「研究の事実に揺るぎはない」としながらも・・・
 「論文取り下げを視野に入れて検討している。(小保方さんには)大きなストレスになっている」(理化学研究所・加賀屋悟広報室長)

 論文の共著者の1人で、小保方さんを指導してきたチャールズ・バカンティ教授が所属するハーバード大学は、「最高水準の倫理と研究の整合性を維持するのが私たちの責務で、いかなる疑念も精査する」とのコメントを発表しました。

 一方で、バカンティ教授が「いくつかの間違いがあったが、論文を取り下げる理由は何も無い」と取り下げに反対する意向を示したとの報道もあります。

 共同研究者の若山教授は、論文の撤回を求めた小保方さんからメールの返信が来たことを明らかにしました。

 「僕の意見をよく聞いてくれて、これから検討しますと。簡単には結論を出せないと思います」(山梨大学・若山照彦教授)

 疑いは晴れるのか。理研によりますと、小保方さんは現在、再現実験を行っていて、14日に予定している調査の経過説明には出席しないということです。(11日17:10)

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