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原発停止で海に生物戻る 佐賀・玄海、温排水減少で [佐賀県]

2014年03月05日(最終更新 2014年03月06日 11時24分)
原発稼働中の2006年2月26日に撮影した海中。キビナゴの大群が回遊し、海底の岩肌はむき出しになっている(浪口志郎さん撮影のビデオより)

原発稼働中の2006年2月26日に撮影した海中。キビナゴの大群が回遊し、海底の岩肌はむき出しになっている(浪口志郎さん撮影のビデオより)

原発停止中の14年2月26日。海底の岩場には海藻が自生し、ナマコの姿もみられる(浪口志郎さん撮影のビデオより)

原発停止中の14年2月26日。海底の岩場には海藻が自生し、ナマコの姿もみられる(浪口志郎さん撮影のビデオより)

 運転停止が続く九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)のそばの海域で、生態系が変化している-。独自に潜水調査した地元のダイバーが明らかにした。キビナゴやギンガメアジなど南方系の魚がいなくなり、稼働時には見られなかったコンブ科の海藻が育っているという。研究者は「原発からの温排水による海水温の上昇が止まり、本来の生物が戻ってきた」とみる。

 調査したのは佐賀県唐津市のダイビングショップ経営浪口志郎さん(67)。2月26日、玄海原発1、2号機の放水口から沖に約5メートルの海中をビデオ撮影。原発が4基とも稼働していた2006年の同じ日に、同じ場所で撮影した映像と比較した。

 8年前はむき出しだった岩肌には、南方系の魚が好んで食べていた海藻が育ち、海底にはナマコやアワビ、サザエも。泳ぐ魚はメジナやクロダイなど周辺の海域とほぼ同じだった。

 九電によると、原発ではタービンを回す蒸気の冷却に海水を使い、その過程で最大7度上昇した水を海に戻す。原発稼働時の温排水放出量は1、2号機で毎秒74トン、3、4号機は同164トン。原発停止中も使用済み核燃料を冷却させるが、温排水の量は少なく、温度も海水とほぼ変わらない。

 京都大学舞鶴水産実験所長の益田玲爾准教授(魚類心理学)は「原発稼働時、近くの海水は周辺より約2度高い。関西電力高浜原発(福井県)のそばに潜っても、南方系の毒ウニが死滅し、特産のムラサキウニが増えていた」と話す。

=2014/03/05付 西日本新聞朝刊=

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