スポーツ“霊長類最強女”の礎つくる 亡くなった吉田沙保里選手の父2014.3.11 12:41

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“霊長類最強女”の礎つくる 亡くなった吉田沙保里選手の父

2014.3.11 12:41
五輪3連覇を果たした吉田沙保里選手に肩車される栄勝さん=2012年8月、英国ロンドン(鈴木健児撮影)

五輪3連覇を果たした吉田沙保里選手に肩車される栄勝さん=2012年8月、英国ロンドン(鈴木健児撮影)

 五輪3連覇に世界選手権11連覇と勝ち続ける吉田沙保里選手の礎をつくったのが、11日に死亡が確認された元全日本王者の父、栄勝(えいかつ)さんだった。最大の武器のタックルは、父の厳しい指導から生まれたものだ。

 吉田選手は3歳からレスリングを始めた。栄勝さんが自宅の敷地内に道場をつくると、兄2人と一緒に正月以外はほとんど休みなしで猛練習した。右利きだが、外国選手が苦手とする左構えの姿勢を取るのは栄勝さんの「左を制する者は世界を制す」の教えによる。

 2012年のロンドン五輪で3連覇を果たした吉田選手は、セコンドに付いた父を肩車して感謝した。栄勝さんは昨年、「あいつが休みたいとかやめたいと思うまで好きなだけやればいい」と話した。レスリングの女王にとって最大の理解者だった。

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