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科学
疑念続出のSTAP細胞論文騒動 何が問題?
2014.3.11 21:35
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理化学研究所が発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文は、画像などに不自然な点があるとの指摘が相次ぎ、理研が撤回を検討する異例の事態となった。科学者の間では「単純ミスを超えている」などと疑念の声が強まっている。
理研の小(お)保(ぼ)方(かた)晴子・研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに論文を発表したのは1月末。万能細胞を簡単に作る革新的な成果として、世界的なニュースとなった。
ところが2月以降、論文に不自然な画像や記述があるとの指摘や、実験結果を再現できないとの報告がインターネット上で相次ぎ信憑(しんぴょう)性への懸念が広がった。
まず論文の記載内容では、STAP細胞が胎盤に変化することを示した胎児の画像が、別の実験の画像と酷似▽DNAを調べる実験の画像に加工したような痕跡があるとの指摘が浮上。これを受け理研とネイチャー誌は、それぞれ2月中旬に調査を開始した。
その後も、実験の補足説明で、ドイツの研究者らの2005年の論文とほぼ同じ文章が記載されていることが判明。さらに、STAP細胞がさまざまな細胞に変化できることを示した画像が、筆頭著者の小保方氏が早稲田大に提出した3年前の博士論文の画像と酷似することも明らかになり、研究の根幹に関わる重要な画像で“使い回し”が疑われる深刻な事態となった。
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