FROM 東田剛
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●月刊三橋4月号のテーマは「TPP徹底解説」。
⇒ http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_1980/index.php
これほどの「不平等条約」を突きつけられても、
「TPP加入はマスト」と言えるのか。
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TPPの事前協議の日米合意について、USTR(米国通商代表部)による報告が凄まじいです。
<全文仮訳>
http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/index.php?p=330
まず、米国の自動車関税の撤廃延期を巡る合意は、米韓FTA以上に米国に有利だとしています。
日本は、韓国よりも譲歩しちゃったんですね。
また、日本は簡単な審査で外国車の販売を認める台数を年間5000台に増やすことになりました。
「自動車の数値目標は受け入れない」という、安倍総理が守ると約束した自民党の6条件の一つが、もう破られました。
では、自動車で米国に譲歩した代わりに、日本は何を得たのでしょう。
農業の保護でしょうか。
違いますね。
日本が得たものは、TPP交渉参加です。つまり、本交渉でもっと米国に獲られるために、自動車で譲歩したというわけです。
農業などを守りたければ、本交渉で頑張るしかありません。
しかし、USTRは、日本側が、現在の交渉参加国がすでに交渉した基準を受け入れると言明したとも報告しています。
交渉の余地は、ほとんどないのです。
しかも、それだけでは許してもらえませんでした。
なんと、TPPとは別に、日米間で非関税障壁を協議する場が新たに設けられることとなったのです。
その非関税障壁とは、保険分野、投資のルール、知的財産権、政府調達、競争政策、宅配便、食品の安全基準、自動車の規制・諸基準やエコカー支援や流通などです。
仮に日本がTPP交渉不参加となった、あるいは交渉で日本の主張を通せたという奇跡が起きても、米国は、別途、タイマンで日本に圧力をかけることができるのです。
これはエグ過ぎますね。
以前、米国は日本に「イエス」しか期待していないという話をご紹介しましたが、事前協議でも、日本側は、「イエス!オーゥ、イエス!」と洋物AVみたいに絶叫し続けたんでしょう。
http://toyokeizai.net/articles/-/12903?page=5
もっと恥ずかしい話もあります。
麻生大臣は、かんぽ生命のがん保険など新規業務を当面、認可しないと表明しました。
しかし、この措置は、日本側が一方的に通告してきた話だとUSTRは報告しております。つまり、協議とは無関係という扱いなので、日本側に見返りとして得るものはありません。
ただで米国にサービスしたのです。
USTRは報告書で「米国政府が一連の協議を成功裏に完結した」と宣言し、日本のTPP参加は「競争力のあるアメリカで生産された製品とサービスに対する日本市場のさらなる開放を意味する。そのことは同時にアメリカ国内の雇用を支えるのだ」と凱歌をあげています。
三橋貴明さんは、4月13日のブログで、この交渉力の弱さについて、安倍総理は国民に何らかの「説明」をする必要があると述べました。
でも、安倍総理は、すでに説明済みです。
「TPP交渉参加に向けた米国との事前協議が本日、合意に至りました。厳しい交渉でしたが、日本の国益をしっかり守ることができたと思います。TPP交渉参加は国家百年の計。TPPは、経済的メリットに加えて、自由や民主主義、法の支配といった、普遍的価値を共有する国々とのルール作りは安全保障上も大きな意義があります。日本の国益を実現するための本当の勝負はこれから。最強の体制の下、一日も早くTPP交渉に参加し、TPP交渉を主導していきたいと思います。」(官邸Face Bookより)
TPP交渉を主導していきたいだと?
「猿(モンキー)が人間と交渉できるかーッ!おまえはこのUSTRにとってのモンキーなんだよシンゾォォォォーーッ!!」(USTR Face Bookより)
PS
TPP参加は、日本をいかなる悪夢に突き落とすのか?
「月刊三橋」4月号は、「TPP徹底解説」。配信は5/10の23:59まで。
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_1980/index.php
PPS
読んでいて、ジョジョに嫌気がさしてきた方は、気分を変えて、この本を味わってみましょう。
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これは面白くて、分かりやすくて、ためになった!
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どうして、日本政府はこんなに譲歩したのか。その秘密は、この本の中にあります。
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左翼の自虐史観というのは日本は加害者である。すなわち「私の国が強すぎてごめんなさい」と言ってるわけ。「戦後レジームの脱却」がこの「ごめんなさい」の部分を取るだけだとしたら、物足りないと思うけど、半世紀かけても達成できていないことと考えれば十分な進歩ともいえるのかもしれない。
しかしながら、「戦後レジームの脱却」が戦後体制(冷戦構造→アメリカ一極構造)がいつまでも続くという勘違いからの脱却になるまで、また何十年も待ってる時間があるのか?
保守は待つことができるか、と上念さんが言っていたけど、それに対して異論はないので、日本は滅びますねw
待つとか待たないとかではなく、危険な部分に関しては声に出して反対しないといけません。
安倍総理が、TPPや増税に関して、おもったより反対がなかったなーと、思っているかもしれませんしね。
自民党内部や、色々な保守の論陣より、「ぐだぐだになる。日本が主導権を握る」とかいう話を信じるのではなく、実際に、論じられている資料を見て判断しないと、危ないですよ。
>以前、米国は日本に「イエス」しか期待していないという話をご紹介しましたが、事前協議でも、日本側は、「イエス!オーゥ、イエス!」と洋物AVみたいに絶叫し続けたんでしょう。
安倍総理が?とすると安倍さんはチャンネル桜の水島社長が言ってるようにアメリカに強姦されそうになったからやむなく「イエス!オーゥ、イエス!」と言ったんじゃなく、自分から進んで「イエス!オーゥ、イエス!」と叫んだ訳だ。もっとも安倍さんがAV女優だとすると「イエス!オーゥ、イエス!」は本心からのものではないとも言える。金欲しさからか。日本を取り戻すための金か。
ご紹介のダニエル・スナイダー氏の記事はなかなか生々しいですね。日中韓3国の連携(日中韓FTA)も歓迎しているんですね。アメリカは日本との関係において利益になる部分だけは残して負担は軽減したいという本音が露骨に出ています。そして日本は敗戦国なんだから中国や韓国には謝り続けないといけないよ、と。
このまま日本は骨までしゃぶられるのでしょうか?アベノミクスとは一体なんなのか?
TPPに関する議論は暗記できるほど、「チャンネル桜」等での討論をはじめ、殆ど熟読してきました。安倍総理の交渉参加表明も希望的な期待をしていましたが、しかし結局は、既定の「米国隷属国」の方向に進んでいます。
このブログやチャネル桜などの討論などで、幾ら正論をぶち上げても、所詮は負け犬の遠吠えで終わります。まさに蛙の面に小便です。今なら、参議院選を控えて、国民のパワーを発揮できます。あらゆる方法を駆使して、国民の「TPP撤退」の運動にせねば、このままでは幕末の日米修好通商条約締結の二の舞になります。日清・日露の戦争と53年の塗炭の苦しみを再び受け入れる主権毀損の劣等国になる事が、国民の総意だとは思えません。お花畑の平和ボケで、知らずにいるのだと思います。何としても国民総意の「TPP撤退」行動にする必要があります。
まさに本エントリーのとおりだと私も考えていました。
日米合意の内容(自動車関税の撤廃最大限留保など)にばかり報道機関、世間の目が向けられておりましたが、
それよりも、TPP交渉と同時にはじまる米国との非関税障壁にかかる交渉の方が遥かに危険であると感じていました。
もはや米国には日本をTPPに参加させる必要はなくなったわけで、堂々と交渉の場で非関税障壁の撤廃を要求してくるでしょう。
まさに、年次改革要望書がパワーアップして復活したようなものです。
今後TPPを隠れ蓑に米国に有利なように規制緩和されていくのでは、と危惧しております。。
おそらく、TPPと別枠で交渉の場を設けることに成功したので、日本はTPP交渉から離脱するのでは、と個人的にはにらんでいます。
やられた……。
私も信じてみます。
今週はダジャレがナイのかと思っていたら
「シンゾォォォォーーッ!!」がありましたね。
「官僚の反逆」は以前に読ませていただきましたが、
なぜこれほどまでに譲歩しているのかまだわかりません。
もう一回読み返してみます。
ジョジョにわかってくるかもしれません。
ところで、安倍総理の説明では全然わからないですね。
奇妙としか言い様がありません。
それにしても、ニュースで「軽自動車などについては別途協議を
継続・・・」などと聞きましたが、それはアメリカと別途
非関税障壁について別途協議する場が設けられるという話だったんですね。
アメリカからの年次改革要望書は以前から知られるところだと思うんですが、
それが束になって急に猛烈な形になってきているのは
やはりアメリカの力が相対的に衰えてきて、周辺国に対して
利己的になってきている現れなんでしょうか。
あれほど中野さん達が交渉参加ですら危ういと訴えていたのに、事前交渉でこの様ですか…何が「日本は交渉力があるんだ!」ですか。まさに「敵を知らず己を知らず」ですね。しかも担当の官僚達は事前交渉が不利だったことを公にせず隠そうとすらしてるように思えます。これはミッドウェー海戦の再来でしょうか?第二次大戦で日本軍がアメリカ軍を誘き寄せて叩こうとしたら、逆にアメリカ軍に待ち伏せされてフルボッコにされ、大本営発表で大惨敗を隠したあの海戦。全く勘弁してほしいですね。
先の日米交渉で安倍総理が諸手を挙げてアメリカの利益を全面的に認めてしまったことに愕然としております。TPP反対派の皆様の意見をあちらこちらで拝見し、今後日本国内がどのように変化していくのか
さらに不安になってきました。
TPPに参加した場合に経済主権を他国に取られるのであれば、余裕がある人であれば日本を離れ外国で生計を立てるなどして移住していくといった選択肢も出てくるのではないかと危惧しております。
また企業にとってもホームグラウンドでイニシアティブをとることができない国に対する信頼は大きく低下し、日本を軸としてビジネスをする必要性は薄れてくるので、国外移転が加速していくのではないかと行った懸念もあり本当に景気が回復するのか、回復するとしても一過性のもので終わってしまわないかといった疑念しか浮かんできません。
さらに、某掲示板などでは「このまま米国の一部になってしまったほうがいい」といったような意見が一部に垣間見え、そのような意見には特にぞっとする思いがいたします。
TPPに参加して米国経済圏の一地方(属州)となり下がることは勘弁願いたいのですが、交渉する気がなさそうな政府に期待することは
無理でしょうか?
というかなべ底に穴あけて水つっこんでも空焚きになるばかりで、
どこぞの原発と大して変わらない構図になるのは目に見えてるのに
なにやってんですかねまじで。日本近海でレアメタルやらメタンハイドレードやら、核融合技術といったエネルギー関連に朗報が飛び込んできてるのに・・・
中野さんも三橋さんも、
このまま安倍自民の似非保守、対米従属、売国路線を黙認し続けるんですか?
ブログ等ではこのような懸念を表明しつつも、今後もあくまで安倍自民を支え続けるつもりなんですか?
いい加減、安倍自民の本質を悟り見限るべき時です。
要は参議院議員選挙で、自民党と公明党の議員を落としてTPP反対政党の議員を当選させることが賢明ですね。
原子力が止まって発電のための天然ガスを国際価格の6倍で購入しているとか。食料自給率が10%くらいになった時に国際価格で輸入できるのか?
天然ガスよりも食料の方が切実だよ。