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羽生結弦の評価が海外で大変低いと言われている件

日本初の金メダルを持ち帰った羽生君。なのに早くもスケート界では彼のジャンプ中心に得点を稼ぐパフォーマンスに賛否両論出ている様です。では、羽生君の実力って海外メディアはどう捉えているのでしょうか?こうやってまとめてみると随分と辛辣な記事が多い様な気がします。

更新日: 2014年03月11日

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誰も金メダルには値しない - 2回転倒で羽生結弦が金 - 米国 USA TODAY誌

No one deserved to win the gold medal in men's figure skating - Yuzuru Hanyu took gold after falling twice in his free skate.

http://ftw.usatoday.com/2014/02/olympics-figure-skating-mens-yuzuru-hanyu/

金曜夜に行われた男子フィギュアの決戦、別名フォラソン(転倒のFallとマラソンを掛けた造語)、に対して繰り返えされる感想は「誰もメダルは欲しくなかったのか」と言うことだが、反義的に言えば、「誰もがメダルを欲しくてたまらなかったのだろう」とも取れる。

このアイスバーグパレスでの闘いの唯一の勝者は「プレッシャー」そのものだったのではないだろうか。

来る者来る者みなチャンスを次々と逃し、大きな勝旗を振って勝てるはずだったオリンピックの舞台が単なる消耗戦になってしまった。

結果、日本の羽生結弦と彼の2度の転倒が「中では一番まともな失敗」として金を受け取る事になった。

羽生はショートプログラムで歴代記録最高点を出し、フリースケートで金メダルをもぎ取る事チャンスがあった。しかし二回のかっこ悪い転倒で、チャンスはパトリックチャンの物になったと思われた。しかし、パトリックが負けてしまうという展開に。チャンは3度の世界選手権王者でもあり、またカナダにまつわる「オリンピックの呪い」を払しょく出来る大チャンスがあったにも拘らず、まったく息吹の感じられない、すべての動きが彼の神経を裏切るような演技で、2回もよろめいたのにも拘らず、それでも銀メダルを獲るのには十分だった。

メダルを獲った中で、唯一誇れる選手がいるとしたら、クリーンにフリーを滑りきり、銀メダルを獲ったデニステンだけだろう。

本来、冬季オリンピックでのフィギュアスケートといえば、花形的スポーツであるにも拘らず、金曜日のそれは、まるでディズニーオンアイスの練習会場みたいだった。まるでこれはスーパーボールに例えるならば、ペイトンマニング(アメフトの超有名選手)が22のすべてのポジションを一人で闘っているような状態で、「恥」の羅列とも言えるし、オリンピックに値する競技とはとても言えないだろう。

ソチの男子フィギュアではまるで転ぶことが上に上がるための条件だったようだ。

こんな勝ち方はフィギュアスケートの勝ち方ではない - スケート国際レフェリー ソニアビアンケッティ女史

http://www.soniabianchetti.com/writings_sochi2014.html

こちらはフィギュアスケートの国際審判員を務めるソニアビアンケッティ女史のサイトです。

男子フィギュアの部分だけ翻訳して紹介いたします。

男子シングルは私の記憶に残る中である意味一番ドラマティックなイベントだった。

最初のショックはまず、2006トリノで金を獲り、2002ソルトレイクと2010のバンクーバーで銀を獲って、フィギュアのレジェンドとも言えるエフゲニープルシェンコが6分間練習での転倒の後に棄権してしまった事。コーチのミーシンと相談後、レフェリーを務めたジョンソン女子の元で棄権を告げ、観衆の大きなスタンディングオベーションと感極まわまる声援、さよならの中で、その最後になるであろう姿で、リンクの中央に立った。エフゲニーあなたの将来に幸あれ。あなたはとてつもなく素晴らしく、忘れる事の出来ないチャンピオンでした。

SPの結果を受け、金メダルへの争いは基本的に二人の選手、日本の羽生結弦とカナダのパトリックチャンのとの闘いになりました。銅メダルへの闘いの道は大きく開けていました。なぜなら、6人が1.32点差の中でしのぎ合っていたからです。

しかしながら、結果は転じて、自分にとっては最悪の思いで、悲嘆にくれざるを得ない様な結果になってしまった。フリープログラムの間、氷の上で楽しみや喜びと言ったものは全く感じられなかった。すべてのスケータは勝つために緊張で固くなっている様に見えた。

日本の羽生結弦が金メダリストとなり、1948のディックバトン以来の最年少で日本に初の男子金メダルをもたらした。羽生はニーノロータのロミオとジュリエットに乗せ、4Tと二つの3Aを含む3回転ジャンプ7つを成功させたが、4Sと3Fは転倒した。

―その後、パトリックチャン、デニステン、ハビエルフェルナンデスの個別解説の翻訳は割愛ー

男子フィギュアは今まで私にとって、とてもエキサイティングで、深いところで感動できる、大好きなイベントだった。

2度も転んだ演技でオリンピックの金メダルが獲れるなんて、考えたくもない。

過去に美しいプログラムで優勝した選手たち、ジョン カリー、ロビン カズンス、スコット ハミルトン、ブライアン ボイタノ、ヴィクトール ペトレンコ、アレクセイ ウルマノフ、イリア クーリック、アレクセイ ヤグディン、エフゲニー プルシェンコ、そしてエバン ライサチェックの事を思いを馳せざるを得ない。

そう、今までの勝者たちは常に、最高のパフォーマンスを見せるか、もしくは最小限にミスを食いとどめたスケーターたちだった。彼らは、魅力的でとても才能のあるスケーターたちだった。

今回のソチの様な勝ち方は、私たちが愛するフィギュアスケートと言う美しくあるべき競技の勝ち方ではない。今まで何度もいったいフィギュアスケートはどこに向かって行くの?と考えてきた。もし、国際審判システムの行く末が「何度転ぶかで勝負を決める」と言うのであれば、国際スケート連盟はその目的を達成出来たわけね!

日本の羽生が汚点を残した演技で優勝 - Yahoo USA版 News

Yuzuru Hanyu wins men's figure skating gold with flawed performance



アメリカきっつうーーー(+o+) 写真は悪くないけど・・・・
羽生君の部分だけ訳すとこんな感じです。

http://sports.yahoo.com/news/yuzuru-hanyu-wins-gold-patrick-chan-silver-mens-figure-skating-192800650.html

日本の羽生結弦が男子フィギュアで日本初の金メダルを勝ち取った、しかしながらその演技は彼の望んでいた様なものではなかった。

19歳の彼は二つのジャンプで激しく転倒した。転倒とそれにおける既定の減点にも拘らず、他に質の高い要素のあったため、その夜の競技者の中では一番の技術点を保つことが出来た。そして世界記録を更新したSPとの総合得点で彼は1位に上がった。

彼のライバル、パトリックチャンは直後に滑ったが、せっかくのチャンスをつかむことは出来なかった。転倒こそなかったものの、いくつものジャンプの着氷に問題があり、彼は2位以上には上がれなかった。同じカナダ出身のブライアンオーサーや、カートブラウニングやエルビスストイコの様に、パトリックチャンにまで「カナダ選手はオリンピックでは勝てないという呪い」の犠牲者になってしまった。

一方で、クリーンにフリープログラムをまとめたカザフスタンのデニステンはショート後9位から3位へと躍進。彼の国への初のオリンピックスケートメダルをもたらした。

アメリカのジェイソンブラウンはショート後6位の位置からクリーンに滑ればメダルのチャンスもあったが、たくさんの小さいミスの積み重ねで9位まで転落してしまった。もう一人の米国代表、ジェレミーアボットはSPの失敗からクリーンなフリーで自分を取り戻したが、その数少ないクリーンにまとめた中でも、総合12位に終わった。

失敗だらけのスケートでも金と銀が取れるという今回の事態に、もしトリノとソチ団体で金メダルを獲ったプルシェンコが棄権していなければ一体何位になっていたんだろう?との想像を止めることが出来ない。

羽生は「勝者なき勝利」=ロシア紙報道〔五輪・フィギュア〕

時事通信は世界各国での評判も取り上げていた様です。

www.jiji.com/jc/zc?k=201402/2014021500270&g=spo

【モスクワ時事】ソチ五輪フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)が金メダルを獲得したことについて、開催国ロシアの15日付スポーツ・エクスプレス紙は「勝者なき勝利」との見出しで報じた。羽生と銀メダルのパトリック・チャン(カナダ)ともに満足な演技ができなかった中でのメダル争いを指摘した。
 同紙は14日のフリー演技後に、手を合わせて祈るような表情を見せる羽生と、両手で顔をふさぐチャンの写真を並べて掲載。羽生の勝利を大きく伝えながらも、「期待された内容の演技をできなかった」と手厳しい論調だった。(2014/02/15-18:03)

日本初の金メダルを持ち帰った羽生君。早くもスケート界では彼のジャンプ中心に得点を稼ぐパフォーマンスに賛否両論出ているようですが、海外での実際の評価はどうなんでしょうか?

こうやってまとめてみると随分と辛辣な記事が多い様な気がします。

2度転んだにも拘らず金を獲った日本の羽生結弦 - 英国ガーディアン紙

こちらの記事は書き方は辛辣ではないですが、羽生が転倒する写真2枚と、チャンが転倒する写真2枚をわざわざ選んで載せています。

Japanese figure skating star Yuzuru Hanyu wins gold despite falling twice 

ttp://www.theguardian.com/sport/2014/feb/14/japanese-figure-skating-star-yuzuru-hanyu-gold

日本の19歳のスター、羽生結弦は2回も転んだ演技をしたにも拘らず、66年の歴史の中で最年少での金メダル獲得となりました。

初めてショートで100点越えを叩きだし、金曜日のフリーには一番の順位で臨みました。

冒頭での回転では着氷で滑ってしまい足元を完全にとられて転んでしまいました。そして2回目の店頭はトリプルフリップで。羽生は氷に身をかがめる様に演技を終わらせ、頭はうなだれ、まるで金のチャンスを失ったかの様に見えました。

ジャッジは178.64という好スコアをそれでも彼に与えましたが、次に出てくる過去3回のワールドタイトルを持つカナダのパトリックチャンに対しては隙を与えてしまいました。

しかし、チャンは羽生より更に悪い演技をし、3回も失敗をしました。羽生の総合得点、280.09は彼に金メダルを与えるに足りる結果となったのです。

オーストラリア SMH紙 驚くほど転んでしまった演技で日本の羽生結弦が金メダル

この新聞は相当皮肉っぽい書き方で、更に大きな転倒写真を載せて報じています。

http://www.smh.com.au/sport/winter-olympics/sochi-winter-olympics-yuzuru-hanyu-wins-figure-skating-gold-with-sublime-and-slippery-performance-20140215-32s2b.html

記者: Nick Miller

木曜日は完璧な演技を見ることが出来たのに、ソチのアイスバーグパレスの観客は金曜日はもろさ、を見ることになってしまった。

氷は確かに滑りやすいけれど、でも、たった24時間後にこうなるとは・・・日本の19歳のワンダーボーイ、羽生結弦は初めてショートで100点越えを叩きだし、日本に初めての男子フィギュアでの金メダルをもたらすのはほぼ確実なところに持って行ったのだが・・・金曜日は彼は自分の尻をリンクに叩きつけるという結果になってしまった。

しかも、1回ではなくて、2回も。

まだ4分間フリー演技が残っている中で、彼は金メダルを手中から落としてしまったと耳をぴくりとさせながら思ったのだろうか?

時にチャンピオンと言うのは全く別次元で演技しているようなパフォーマンスを見せるものだ。他方で、落ちたところから自分を持ち上げ取りあえずやれるだけやってチャンピオンになる者もいる。羽生は後者だった。

彼の得点は、はっきり言ってちょっと出過ぎだった。自分の隣のデスクにいる長年のフィギュア記者でさえ、両手を放り出して頭を横に振り「長年やってるプロでもフィギュアの点数の出方は理解できない時があるんだよ」と言った。

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FigureJusticeさん