大震災3年:NYで追悼式典「がんばろう、声を届けたい」

毎日新聞 2014年03月10日 11時05分(最終更新 03月10日 12時09分)

東日本大震災から3年の追悼式典で黙とうをささげる参加者たち=米ニューヨーク市の教会で9日、草野和彦撮影
東日本大震災から3年の追悼式典で黙とうをささげる参加者たち=米ニューヨーク市の教会で9日、草野和彦撮影

 【ニューヨーク草野和彦】米ニューヨーク市の教会で9日、東日本大震災から3年の追悼式典「TOGETHER FOR 3・11」が開かれ、市民や在留邦人ら約500人が参加した。主催者代表のシンガー・ソングライター、AK(アケミ・カキハラ)さんは「(被災地から)遠く離れたニューヨークにいても、犠牲者のために祈り、一緒にがんばろうという声を届けたい」とあいさつした。

 被災地からのビデオレターも紹介された。宮城県名取市閖上(ゆりあげ)で母と弟を失い、今は市議として復興に取り組む荒川洋平さん(32)は「多くの方々の支援で元気に暮らしているが、自分たちで立ち上がる時期が来た」と決意を語った。福島県相馬市のみなと保育園は3年連続でビデオレターを寄せ、「私たちはとっても元気です」という園児らの大きな声が響き渡った。

 式典に参加したジョン・ジョンソンさん(62)は「ニューヨークの近くにも原発がある。原発の危険性を教えてくれた福島の人たちのことは、忘れてはいけないと思う」と語った。

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