2014年3月10日03時00分
東日本大震災による東京電力福島第一原発事故から3年を迎えるのを前に、脱原発を訴える集会「フクシマを忘れない! 原発ゼロへ 和歌山3・9アクション」が9日、和歌山市の和歌山城西の丸広場であった。労働組合や市民らでつくる実行委が主催し、約1200人(主催者発表)が参加した。
集会では、元福島県議で原発問題住民運動全国連絡センター(東京)の筆頭代表委員を務める伊東達也さんが、「原発事故は日本の歴史上、最大最悪の公害。今も多くの人がいつ終わるか分からない過酷な避難生活を強いられている。震災関連死も後を絶たず、毎日新たな墓標が生まれている」と訴えた。
参加者は「再稼働やめろ」「原発いらない」などとシュプレヒコールをあげながら、約1時間かけて市中心部をデモ行進。阪神大震災からの復興を願って作られ、東日本大震災の被災地でも歌い継がれている「しあわせ運べるように」を合唱し復興を祈った。参加した和歌山市の男性(53)は「なぜいま原発の再稼働なのか。国や東電は福島の苦しみを直視すべきだ」と話した。
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朝日新聞社会部
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