東京電力福島第一原発の事故からあすで3年。脱原発を訴える「原発のない社会へ 2014びわこ集会」が9日、大津市の膳所城跡公園で開かれた。

 集会には、約1千人(主催者発表)が参加。金沢地裁が06年に北陸電力志賀原発2号機(石川県)の運転差し止めを命じた当時の裁判長で、現在は福井県にある関西電力の3原発の運転差し止めを求めて提訴中の井戸謙一弁護士が講演し「原発を巡る戦いは正念場を迎えている。福島後、二度と原発事故のない国にしなければならない」と訴えた。

 福島県相馬市から家族4人で栗東市に避難した佐藤勝十志さん(53)も登壇し「原発事故は仕事も家も何もかもを奪った。私たちのように将来に希望を持てない人が出て欲しくない」と話した。

 集会後、参加者らは大津パルコまでの道のりを「原発はいらない」と声を上げながらデモ行進した。