脱原発訴え行進 400人、岐阜市でパレード
2014年03月09日09:22
原発廃止を訴えながらパレードする参加者。「フクシマを忘れない」との横断幕を先頭に掲げた=岐阜市金町、金華橋通り |
東日本大震災と福島第1原発事故から3年の節目を前に、原発廃止を訴える「さよなら原発パレード」が8日、岐阜市金町の金公園一帯で行われ、県民ら約400人が市中心部を練り歩き「フクシマを忘れない」と呼び掛けた。「さよなら原発ぎふ」など県内の市民団体が連携して2011年6月から3カ月ごとに脱原発パレードを行っており、今回は13団体が共催した。
金公園で開かれた集会では、放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜の兼松秀代代表が「福島の事故に伴う原子力緊急事態宣言がいまだ解除されない中、他原発の再稼働はあり得ない。再稼働を認めるのは(福井の原発事故時に)岐阜が被災地となるのを容認することだ」と指摘した。
原発をなくす県連絡会代表の新村昌治岐阜大准教授は「原発再稼働を進める方針を維持した政府のエネルギー基本計画案は、福島の事故を白紙にする内容だ」と批判した。福島から県内に避難した住民も、東京電力と国を提訴した損害賠償請求訴訟への支援や、避難先で無償で入居できる借り上げ住宅制度の期間延長を求める署名への協力を呼び掛けた。
参加者は横断幕を掲げて「電気は足りてる、再稼働反対」などとシュプレヒコールを上げ、市内を約2キロ行進した。
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