福島第1原発事故から3年を迎えるのに合わせ、反原発の団体や個人による集会「3・11メモリアルアクション―原発のない新しい福井へ」が9日、福井県鯖江市の市文化センターで開かれた。福島県の被災者らが「市民の力を結集しよう」などと訴え、原発の廃炉を求めて市街地をデモ行進した。
さよなら原発県集会2014実行委が主催。県内外の約750人(主催者発表)が参加し、山本太郎参院議員、ノンフィクション作家の広瀬隆氏らによるリレートークなどが行われた。
福島県富岡町出身で避難生活を送っている木田節子さんは、子どもの健康への不安を訴え「福島のようにはなってほしくない」と訴えた。
同県でシイタケ栽培などをして被災した元宇宙飛行士の秋山豊寛さんは「市民の力を結集する決意を固めてほしい」と強調。山本参議は「民主的にひっくり返すには選挙しかない。来年の統一選、再来年の参院選につながるよう一つになりませんか」と呼び掛けた。
「安倍政権と西川県政に対し原発を再稼働しないよう訴える県民署名活動を始める決意」を提案し、賛同された。JR鯖江駅まで約1キロをデモ行進し「原発ゼロの日本にしよう」「子どものために原発やめよう」とシュプレヒコールを上げた。
会場周辺では右翼団体による街宣活動があり、県警が警備態勢を敷くなど、ものものしい雰囲気に包まれた。